...後々(あとあと)を気遣って...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...)きっと書いてあげます、芥川賞授賞者とあれば、かまえて平俗の先生づら、承知、おとなしく、健康の文壇人になりましょう、と先生へおたより申し、よろしく御削除、御加筆の上、文芸賞もらった感想文として使って、など苦しいこともあり、これは、あとあとの、笑い話、いまは、切実のこと、わが宿の払い、家人に夏の着物、着換え一枚くらいは、引きだしてやりたく、(ああ、五百円もらうのと、ちがうなあ...
太宰治 「創生記」
...それにひとつはこの寺のあとあとの和尚さんが...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...「あとあとのため...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...あとあと自分でも使ってやろうという肚で...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...女子衆(をんなしゆ)達にあとあとまで羨(うらや)まれしも必竟(ひつきやう)は姉さまの威光ぞかし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...子供だけもって結婚はしないというような「女にとってあとあとの負担の非常に多いそんなやりかたを承知するような男を...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...あとあとのことを考えると良くないから...
室生犀星 「童子」
...良人がこの梅干の小壺を抱えてうろうろしていた恰好があとあとまで笑い種(ぐさ)になった...
矢田津世子 「茶粥の記」
...あとあと取返しのつかないことになるだろう」役所の許しを受けるか...
山本周五郎 「さぶ」
...あとあとの事は、何もかも柴忠さんが始末をして下すったそうですが、その時の事を誰が尋ねましても、柴忠さんは苦い顔をして返事をなさらぬとの事で御座いますから、私も気をつけまして、柴忠さんにだけは両親の事を尋ねないように致しておりました...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...なお後々(あとあと)...
吉川英治 「大岡越前」
...あとあとよく孝養につとめたことは...
吉川英治 「折々の記」
...あとあとの御威令(ごいれい)にもかかわりましょう...
吉川英治 「新書太閤記」
...あとあとの暮しは長い一生だぞ」武者たちは...
吉川英治 「新書太閤記」
...飲み食いの恨みでは、あとあと、いつまで深刻な根をもって、意趣を上役にふくむなどの例は決して少なくない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...良持どのの亡いあとは、父上が、あれの大叔父として、あとあと、家のつぶれぬよう、一族や召使の将来も見てあげなければならん立場にある……...
吉川英治 「平の将門」
...後々(あとあと)だが」「さ...
吉川英治 「平の将門」
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