...昭和二十二年八月二十日松戸にて 訳者目次まえがき解き得ぬ謎(なぞ)(1-15)生きのなやみ(16-25)太初(はじめ)のさだめ(26-34)万物流転(ばんぶつるてん)(35-56)無常の車(57-73)ままよ、どうあろうと(74-100)むなしさよ(101-107)一瞬(ひととき)をいかせ(108-143)註解き得ぬ謎(なぞ)1チューリップのおもて、糸杉のあで姿よ、わが面影のいかばかり麗(うるわ)しかろうと、なんのためにこうしてわれを久遠の絵師は土のうてなになんか飾ったものだろう?2もともと無理やりつれ出された世界なんだ、生きてなやみのほか得るところ何があったか?今は、何のために来(きた)り住みそして去るのやらわかりもしないで、しぶしぶ世を去るのだ!3自分が来て宇宙になんの益があったか?また行けばとて格別変化があったか?いったい何のためにこうして来り去るのか、この耳に説きあかしてくれた人があったか?4魂よ、謎(なぞ)を解くことはお前には出来ない...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
便利!手書き漢字入力検索