...当所(あてど)なく(みまわ)しながら...
泉鏡花 「歌行燈」
...菱1どこをあてどともなく歩いていると...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...どこをあてどともなく這ひ廻つてゐたが...
薄田泣菫 「独楽園」
...私たち二人は何のあてどもなく...
太宰治 「フォスフォレッスセンス」
...あてどない邪推しられたかて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...口へ当てて「当途(あてど)も無く」「何っ...
直木三十五 「南国太平記」
...当途(あてど)もなく町を歩いていることであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...墓地の中をあてどもなしに歩き廻って...
中里介山 「大菩薩峠」
...裏山をあてどもなく散歩し...
中里介山 「大菩薩峠」
...然し篝は其光の及ぶ範囲内に動いて居る人々を明かに見せる丈で一向にあてどもない...
長塚節 「隣室の客」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...サト子はあてどもなくクロークのほうをながめながら...
久生十蘭 「あなたも私も」
...あてどもないことを考えていたが...
久生十蘭 「肌色の月」
...あてどのない生活から解放されるだろうという期待で...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...あてどもなく海岸通りなどをまはり...
牧野信一 「好日の記」
...彼は何処へゆくという的途(あてど)もなく...
松本泰 「緑衣の女」
...仙二はフットあたりを見廻してから口笛を吹き出して何のあてどもなく足元の花をむしった...
宮本百合子 「グースベリーの熟れる頃」
...落武者のみじめを沁々(しみじみ)身に味わいながら、あてどもなく、二日ほど落ちて行ったが、「待てよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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