...社會主義仲間の名物男齋藤兼次郎君があたふたとやつて來ました...
石川三四郎 「浪」
...そして階段づたいにあたふたと記者倶楽部へ逃げもどってきた...
海野十三 「宇宙尖兵」
...あたふたとT館のなかに入った...
高見順 「如何なる星の下に」
...急にあたふたと人を掻(か)き分けて行った...
高見順 「いやな感じ」
......
高見順 「死の淵より」
...かの女は門口からあたふたと出てきた...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...一人の宮女があたふたと走って来ていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「蓮花公主」
...そこへあたふたと部屋付きボウイが私の時計と彼女の帽子を持って駈けつけて来たくらいである...
谷譲次 「踊る地平線」
...あたふたと老尼も出て來て...
田山花袋 「道綱の母」
...あたふたと行ってしまう...
中里介山 「大菩薩峠」
...おゑんさんは何處でもそこらに居て呉れといつて只あたふたとして居る...
長塚節 「菜の花」
...あたふたと入ったに違いない」「…………」「山脇玄内はたぶん一と晩金蔵の中に泊って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あたふたと相手はやつて来て帽子をとつた...
原民喜 「二つの死」
...あたふたと街路へ出て行った...
久生十蘭 「金狼」
...そこへあたふたと飛びこんで来たのは燕(つばめ)でした...
宮原晃一郎 「虹猫の話」
...あたふたと逃げていく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...小鳥までが臆病(おくびやう)に、過敏になつて、ちよいとした風(ふう)にも、あたふたと、うら枯(が)れた茂みへ潜(もぐ)り込む...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...あたふたと帰って来ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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