...病院にいれば気ばかりあせるし...
芥川龍之介 「母」
...こちらはけして変わらず色あせることもない...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...大抵(たいてい)の人(ひと)は屋外(おくがい)に避難(ひなん)せんとあせるに違(ちが)ひない...
今村明恒 「地震の話」
...あせればあせる程...
江戸川乱歩 「心理試験」
...人は坂を上らんとする時は必ずやっとの思いで頂上に達せんとあせるものゆえ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...)飲むにいそがしかつた山頭火も食ふにあせる彼になつた...
種田山頭火 「一草庵日記」
...売名にのみ心あせるものの長く堪(た)ふべき所ならず...
永井荷風 「書かでもの記」
...みたいとあせるけれども...
永井隆 「この子を残して」
...それにまだ若いし――あせる事はないさ...
長與善郎 「青銅の基督」
...あせればあせる程...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...どうかして口へ出さうとしてあせるやうに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...それに一人で受けよう/\とあせる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...素敵な家具さえ色あせる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...おちつけ、おちつけ、あせるなよ、と彼は自分に云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...気はいよいよあせるのみだった...
吉川英治 「黒田如水」
...だからあせる要はない...
吉川英治 「私本太平記」
...焦心(あせ)ればあせるほど頽勢(たいせい)に傾いていたところ...
吉川英治 「私本太平記」
...寄手はあせるほど犠牲を増し...
吉川英治 「新書太閤記」
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