...当直に叩(たた)き起された所長の東屋(あずまや)氏とわたしは...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...阿松が毎日園亭(あずまや)にくるのです...
田中貢太郎 「嬌娜」
...四阿(あずまや)のまん中には木製の緑色のテーブルが地面へ掘っ立てになっていて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...大きな金の日の丸の扇をあずまやの軒(のき)から差し出して...
豊島与志雄 「雷神の珠」
...枯れた梅樹の伐除かれた後朽廃した四阿(あずまや)の残っている外には何物もない...
永井荷風 「百花園」
...出羽の米沢の吾妻山(あずまやま)の下で生れたのだ」出羽の米沢だけなら無事だったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...東家(あずまや)ってね...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...洒落(しゃれ)た四阿(あずまや)の中に私を導き入れました...
野村胡堂 「死の予告」
...本所分限者(ぶげんしゃ)の一人に数えられている吾妻屋(あずまや)金右衛門が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ヴァンクゥヴァの自分の家の庭に日本ふうの四阿(あずまや)をつくり...
久生十蘭 「キャラコさん」
...四阿(あずまや)の傍に...
久生十蘭 「魔都」
...夫人連を三四人つれて四阿(あずまや)のそばへ来ていてくれ...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...小さな東屋(あずまや)まで行くと...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...森外(はず)れの斜面にある小さな小屋が東屋(あずまや)...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...『キオスク』(四阿屋(あずまや))の戸口に立寄れば...
森鴎外 「うたかたの記」
...庭園には、きれいに刈(か)りこまれた生垣(いけがき)や、あずまやや、池や、噴水(ふんすい)や、珍(めず)らしい大木や、短く刈りこんだ芝生(しばふ)が見えます...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...きっと庭の四阿亭(あずまや)の方へ行ったんでしょう」「じゃ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...本丸の四阿(あずまや)へ足をむけていた...
吉川英治 「神州天馬侠」
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