...安島直圓(あじまなおのぶ)とか...
石原純 「關孝和」
...味淋(みりん)入れて味美(あじよ)う蒸します...
泉鏡花 「歌行燈」
...私はこれを日本国民が二千年来この生を味(あじお)うて得た所のものが間接の思想の形式に由らず直ちに人の肉声に乗って無形のままで人心に来り迫るのだ」とあるは二葉亭のこの間の芸に魅入られた心境を説明しておる...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...寝る時味(あじ)わってみたが骨はまだ固(かた)かった...
田山花袋 「田舎教師」
...娘が拵えてくれた小鯵(こあじ)の煮びたしは誰の口にもうまかった...
徳田秋声 「黴」
...紫陽花(あじさい)色の単衣の肌を押し脱ぐのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さてこういう仮名遣の問題を純粋な学問的な方法で解決したのが契沖阿闍梨(けいちゅうあじゃり)であります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...幾度お味(あじわ)いなさいましたろうとおいとしく思います...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...網代(あじろ)に流れて浮きぬ沈みぬゆられけるを――何とかの守(かみ)見給ひて...
牧野信一 「武者窓日記」
...(四月二日)七「もののふの八十氏川(やそうじがわ)の網代木(あじろぎ)にいざよふ波のゆくへ知らずも」の歌を前に八田などの歌と共に挙げてかにかくと論(あげつら)ひしかば...
正岡子規 「人々に答ふ」
...網代屏風(あじろびょうぶ)というような荒々しい装飾品は皆薫の計らいで御堂の坊のほうへ運ばせてしまい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...稚拙な味(あじわ)いがあるからだと云えるのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...ある男が六十になった親を畚(もっこ)とか簣(あじか)とかに入れて...
柳田国男 「母の手毬歌」
...すなわち現在の事実を見る、聞く、嗅ぐ、味(あじわ)う、感ずる...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...二竹(たけ)で網代(あじろ)にあんだ駕籠(かご)である...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「権門(けんもん)の仕事はあじけない...
吉川英治 「新書太閤記」
...白紫陽花(しろあじさい)の戦慄(おのの)くような女の姿が...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...この紫陽花寺(あじさいでら)は...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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