...御忌(ぎよき)の鐘皿割る罪や暁(あけ)の雲つま猫の胸の火や行(ゆ)く潦(にはたづみ)夜桜に怪しやひとり須磨(すま)の蜑(あま)蚊柱(かばしら)の礎(いしずゑ)となる捨子(すてこ)かな人魂(ひとだま)は消えて梢(こずゑ)の燈籠(とうろ)かなあさましや虫鳴く中に尼ひとり火の影や人にて凄き網代守(あじろもり)句の佳否(かひ)に関(かかは)らず...
芥川龍之介 「点心」
...いつかさし始めた月の光に網代(あじろ)の笠(かさ)を仄(ほの)めかせながら...
芥川龍之介 「報恩記」
...琵琶湖畔にたちて走る油鰭(もろこ)よみがくれに網代(あじろ)の網はくぐるとも...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...切れあじはともかく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その味(あじわ)いは深遠であり複雑であるということが生命であります...
高浜虚子 「俳句への道」
...小鰺(こあじ)だの...
壺井栄 「瀬戸内の小魚たち」
...簾(すだれ)捲上(まきあ)げし二階の窓に夕栄(ゆうばえ)の鱗雲(うろこぐも)打眺め夕河岸(ゆうがし)の小鰺(こあじ)売行く声聞きつけて俄(にわか)に夕餉(ゆうげ)の仕度待兼(まちかぬ)る心地するも町中なればこそ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...下司味(あじ)の...
古川緑波 「下司味礼讃」
...咲いたばかりのあじさいが雨に濡れている...
三好十郎 「肌の匂い」
...「網代(あじろ)に人がたくさん寄っているようだが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...阿闍梨(あじゃり)も音問(おとずれ)の使いはおりおり送っても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「この土のあじわいさえも...
室生犀星 「寂しき魚」
...梅花の匂いをこもらせた白湯(さゆ)を味(あじわ)った...
室生犀星 「津の国人」
...味(あじはひ)最妙なり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...味(あじわ)いの極めて深い品でありまして...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...網代(あじろ)より深い椀形(わんなり)の紙の塗笠(ぬりがさ)かもしれない...
吉川英治 「私本太平記」
...鬼神といわれたこの五郎次の陣刀を受けられるものなら受けてみろ」「豎子(じゅし)! まだ忍剣(にんけん)の鉄杖(てつじょう)のあじを知らぬな」「うぬ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...愛人の紫陽花(あじさい)の君を盗み出して...
吉川英治 「平の将門」
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