...とある網代(あじろ)の塀(へい)の下に腐爛(ふらん)した子供の死骸(しがい)が二つ...
芥川龍之介 「偸盗」
...網代(あじろ)の笠を傾けながら...
芥川龍之介 「報恩記」
...生麦(なまむぎ)の鰺(あじ)...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...魚屋で鰺(あじ)を買う内儀(かみ)さん...
梅崎春生 「風宴」
...あじなことをやるぞ!)と...
海野十三 「太平洋魔城」
...すなわちあじない...
高神覚昇 「般若心経講義」
...姉さんは一(はじめ)さんを生んだときから子供にはばあやの乳があるので静さん吸っておくれといっておりおり私に乳をすわせていましたと申しますのでどんなあじがするといいましたら嬰子(ややこ)のときのことはおぼえていないけれどもいま飲んでみるとふしぎな甘いあじがします...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...私(わたし)は父の戦死から生じた総(すべ)ての苦痛を味(あじは)つて来た...
田山花袋 「父の墓」
...三十五六歳の男女の最も味(あじわ)うべき生活の苦痛...
田山花袋 「蒲団」
...あじきなさに襲われる...
中島敦 「狼疾記」
...私は夜着の中で今聴いた母の説明を反覆(くりかえ)し反覆し味(あじわ)って見た...
二葉亭四迷 「平凡」
...愛は味(あじわ)うべくして知るべからず...
二葉亭四迷 「平凡」
...寂蓮(じゃくれん)の急雨定頼(さだより)卿の宇治の網代木(あじろぎ)これ見様体の歌なり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...第三十四五味(ごみ)食物を喫するを知りて食物を味(あじわ)う事を知らざれば共に料理の事を談ずるに足らず...
村井弦斎 「食道楽」
...外の種類は産卵鶏の兼用も出来るがドウキングは肉用専門に出来ているからその肉の味(あじわい)は他の鶏の遠く及ぶ処でない...
村井弦斎 「食道楽」
...いつぞやの酒の美味(あじ)を思い出さして...
吉川英治 「剣難女難」
...三つの網代笠(あじろがさ)が晴季(はるすえ)に目礼(もくれい)をしてついていった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...斬味(きれあじ)を賞揚した礼状一通と...
吉川英治 「山浦清麿」
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