...その詠ぜられたところのものを味(あじわ)うばかりでなく...
高浜虚子 「俳句への道」
...もしそんなものを味(あじわ)わないで同じ結果が得られるならば...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...小鰺(こあじ)の二杯酢を肴にしてチビリ/\傾けてゐる庄造は...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...その生活の労苦をあじわってきたわけである...
知里真志保 「生きているコタンの銅像」
...天竺(てんじく)の阿闍世王(あじゃせおう)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...味鋺(あじま)の子鉄(こてつ)ですぜ」「ああ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この近在の味鋺(あじま)というところに生れた子鉄(こてつ)という強盗なのです」「まあ――」お角さんはお銀様の横顔を見ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...鰺(あじ)に似たもの...
中島敦 「環礁」
...午過(ひるすぎ)にもよくこの蕩漾(とうよう)を味(あじわ)った...
夏目漱石 「思い出す事など」
...その名前を一々読んだ時には何だか世の中が味気(あじき)なくなって人間もつまらないと云う気が起ったよ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...うすあじの作品と言えるが...
野村胡堂 「胡堂百話」
...さて人丸の歌にかありけんものゝふの八十氏川(やそうぢがは)の網代木(あじろぎ)にいざよふ波のゆくへ知らずもといふが屡引きあひに出されるやうに存候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...本邦でも『太平記』に見えた頼豪(らいごう)阿闍梨(あじゃり)...
南方熊楠 「十二支考」
...この宇治に聖僧として尊敬してよい阿闍梨(あじゃり)が一人いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...淡(あつ)さりした餡(あん)の深い味(あじわ)いを蔵していた...
室生犀星 「津の国人」
...どんな味(あじ)がするか...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ヘンゼルとグレーテル」
...淡紅色の紫陽花(あじさい)の一面に並んでいる壁面には...
横光利一 「旅愁」
...紫陽花(あじさい)の壺は...
吉川英治 「平の将門」
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