...私はこれを日本国民が二千年来この生を味(あじお)うて得た所のものが間接の思想の形式に由らず直ちに人の肉声に乗って無形のままで人心に来り迫るのだ」とあるは二葉亭のこの間の芸に魅入られた心境を説明しておる...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...神が罪の故を以(もっ)て我を苦(くるし)むるとの霊的実感を味(あじわ)いし人が少なくない...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...「はあ、はあ」「なにが、はあはあじゃ...
海野十三 「火星兵団」
...味(あじわ)ったことのない大苦痛と云わねばならなかった...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...味(あじ)もそっけもない広い校舎(こうしゃ)じゅうへ...
ソログーブ・フョードル 米川正夫訳 「身体検査」
...その苦しい味をかれは常に味(あじわ)った...
田山花袋 「蒲団」
...わたくしには下町育ちの人の好む味(あじわ)いのように思われて...
永井荷風 「草紅葉」
...さう云ひながらあじとお祖母さんとをかはるがはるに見てゐる小僧の顔を...
中原中也 「良子」
...紫陽花(あじさい)色の単衣の肌を押し脱ぐのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...簡単な網代車(あじろぐるま)で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...阿闍梨(あじゃり)はずっと付き添って御看護をしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...峯の阿闍利(あじゃり)さまはそのたびにわたくし一家のために護摩壇(ごまだん)に坐りながら...
室生犀星 「あじゃり」
...梅は小鯵(こあじ)の色の好(い)いのが一山あるのに目を附けて...
森鴎外 「雁」
...一身阿闍梨(あじやり)の宣下(せんげ)あり...
森鴎外 「能久親王年譜」
...網代編(あじろあみ)の如き効果を...
柳宗悦 「樺細工の道」
...東光房の阿闍梨(あじゃり)を訪ねて...
吉川英治 「親鸞」
...阿闍梨性範(あじゃりしょうはん)の席...
吉川英治 「親鸞」
...四王院の阿闍梨(あじゃり)から...
吉川英治 「親鸞」
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