...いっぱい――濡(ぬ)れ手に粟(あわ)でさあ」とあさましいことを言った...
高見順 「いやな感じ」
...あさましい無学者にきまっているのであるが...
太宰治 「女の決闘」
...「あさましい...
太宰治 「女の決闘」
...あさましい芸術家の下等な眼だけが動く...
太宰治 「女の決闘」
...ただけがらわしい罪にあさましい罪が重なり...
太宰治 「人間失格」
...あさましい頼子の最期だったでしょう...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...あさましいことではござりますけれども...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...腹工合のよろしくないほど飲み食ひするとはあさましい!しかし...
種田山頭火 「其中日記」
...あさましい自分、みじめな自分をさらけだした...
種田山頭火 「其中日記」
...恐ろしいあさましい悪夢に襲はれた...
種田山頭火 「其中日記」
...何というあさましい屈従!体(からだ)と心との平伏については...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...「あさましい」はまた (Skt.)vismayas で「驚く」ほうにも通じるが...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...あさましい私自身をどうすることもできなかった...
室生犀星 「童子」
...決して勝者のためにあさましい死や生を強いられないようにせよ」と説いたところ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...われながらあさましい...
山本周五郎 「雨あがる」
...彼のそのあさましい姿に胸をうたれ...
山本周五郎 「桑の木物語」
...こんなあさましい窮地に自身を追いこめて来たのやら...
吉川英治 「私本太平記」
...時も時、あさましい戦乱、世のすえ、どうなりましょうか...
吉川英治 「私本太平記」
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