...ただ徒(いたづ)らに笑つてをるとは何のことです?――失敬ぢやないか?――無情といふものではないか?――諸君は實にあさましい人々だ!」「‥‥‥‥」そりやア...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...本当にあさましいと思うわ」そんな事さえあったのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...あさましい考えの者もおる...
高見順 「いやな感じ」
...ぜんぜん無関係なあさましい虚勢だ...
太宰治 「斜陽」
...あさましい気がした...
太宰治 「女生徒」
...いまは根からのあさましい女山賊になりさがり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...あさましいというより他(ほか)は無い...
太宰治 「正義と微笑」
...あさましいほどに右往左往...
太宰治 「富嶽百景」
...あさましい買い出しなんかに出掛けやしないのだから...
太宰治 「雪の夜の話」
...ふりかえりみる過去は『あさましい』の一語で尽きる...
種田山頭火 「独慎〔扉の言葉〕」
...「あさましい」はまた (Skt.)vismayas で「驚く」ほうにも通じるが...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...あさましいやつどもがやって来て...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その度にいっそうあさましいデテールを勝手につけ足しながら...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そういう社会の弊風をあさましいものと見た...
中里介山 「生前身後の事」
...あさましい」とたしなめて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あきんどなんてものはあさましいもんだな...
山本周五郎 「さぶ」
...あさましいもんだ」明日は細江を訪ねよう...
山本周五郎 「末っ子」
...あさましい事だらけだと...
吉川英治 「私本太平記」
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