...場外にはなお聴衆が溢れていた「帰れ」顎紐(あごひも)が号令する――だが顎紐糞喰えだ――組合の弁士の演説をきかないで誰がおめおめ帰れるか今日の演題を見ろ僧侶やブルジョアの学校のような俺達に縁遠い事ではない――俺達の生活についての話だ――食えない俺達のそのままの声だ――――立入禁止をはね飛ばせ――――資本家が如何に俺達をしぼったか……農民の生活について――場外も場内もよくよく怒気が唸っていた...
今村恒夫 「死ぬる迄土地を守るのだ」
...帽子のあごひもをしめ直しながら...
海野十三 「火星兵団」
...頤紐(あごひも)のかかった面(おもて)をあげて...
海野十三 「空襲葬送曲」
...現場ちかくで頤紐(あごひも)かけた警官隊に停車を命ぜられた...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...巡査部長は帽子の頤紐(あごひも)をゆるめて...
海野十三 「蠅男」
...頤紐(あごひも)をかけた面にマスクもつけず...
海野十三 「蠅男」
...頤紐(あごひも)をかけた警官に...
海野十三 「蠅男」
...どこに潜(ひそ)んでいる?こうして頤紐(あごひも)をかけた大勢の警官隊でもって...
海野十三 「蠅男」
...帽子のあごひもをかけ...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
......
竹内浩三 「演習一」
...頤紐(あごひも)を掛けた大尉の顔が...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...頤紐(あごひも)金釦(きんボタン)の給仕(ボーイ)に刺(し)を通じさせるとはたして私の予感どおり...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...軍帽は頷紐(あごひも)をかけたまま押し潰(つぶ)され...
田山花袋 「一兵卒」
...三人とも帽子の顎紐(あごひも)をかけ...
山本周五郎 「青べか物語」
...約百名ばかりの腮紐(あごひも)をかけた兵卒が負傷兵に正面して一列に並んだ...
夢野久作 「戦場」
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