...私の個性は永くこの境地への帰還にあこがれていたのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...つまり子供の持っている野蛮生活へのあこがれを...
石川欣一 「可愛い山」
...散兵戦術は自由にあこがれたフランス国民の性格によく適合しました...
石原莞爾 「最終戦争論」
...私たちは愈愈(いよいよ)あこがれのエルサレムに向い...
太宰治 「駈込み訴え」
...あこがれの北極頂点に達したことが確実となつた...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...公園の写生は美へのあこがれをふたたび呼びさましました...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...死出のあこがれがないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...それがあこがれの的であった...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...非常な好奇心をもつて「まだ知らぬラヂオ」にあこがれてゐた...
萩原朔太郎 「ラヂオ漫談」
...一人ぽっちの私は恋のようにあこがれた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...かねてあこがれていた梅の野生地を実地に見る事を得て...
牧野富太郎 「植物記」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...悲しみとあこがれとに満ち満ちた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...すべてを一つにする夜へ向ってのあこがれが残った……おお...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...途中でめぐり合ふことでもあるやうな當もないあこがれをもつて...
水野仙子 「道」
...時代の英雄に対する束の間のあこがれであって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...つなと同様にかよが万三郎にあこがれている...
山本周五郎 「風流太平記」
...夢にあこがれている痴人に対してなすべきことは...
和辻哲郎 「夢」
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