...屑鉄屋に劣らぬあくどさかもしれないのだ...
高見順 「いやな感じ」
...尚更(なおさら)あくどさが感ぜられる...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...へたなカクテルのいやなあくどさはないと信じてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...何となくこってりしたあくどさがあった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...肉体の一種のあくどさの方が...
豊島与志雄 「子を奪う」
...だが普通の者にとっては、酒の後では、煙草の味が一層うまいように、何かしら、賑かさが、淋しさが、色っぽさが、あくどさが、媚が、邪慳が、或は……兎に角刺戟が、嬉しいものだ...
豊島与志雄 「操守」
...砂糖のあくどさと違って...
豊島与志雄 「田園の幻」
...魯庵は美妙斎の文章のあくどさを罵倒してゐられるが...
水野葉舟 「言文一致」
...性交への好奇心が石盤刷りのようなあくどさで刺戟されてゆくのは...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...石坂、平田小六、深田久彌、太宰治、顔がつるんとしたようで撫で肩かどうかしらないけれども、現実に主観のこってりとした隈(くま)をつけて、一種の執拗さ、エロティシスム、ニヒリスム、あくどさ皆ある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あくどさがない、いい意味でも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...荷風のあくどさはペンキ絵ではないわ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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