...もっとあくどいいたずらさえ用意しておいたのです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...馬鹿々々しいそこに私の探しているあの女が囲ってあったんですよ」「どんな女でして?」「妖婦型のあくどいような女でした...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...早い談話(はなし)が蔓茘枝(つるれいし)を嗜(す)くといふ人はあくどい其色(そのいろ)をも食べるので...
薄田泣菫 「茸の香」
...あくどい稼ぎをやりに行くのも...
高見順 「いやな感じ」
...あくどい蒼蠅(うるさ)さがわりに少なくて軽快な俳諧といったようなものが塩梅されているようである...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...昔から相当に戦乱が頻繁(ひんぱん)で主権の興亡盛衰のテンポがあわただしくその上にあくどい暴政の跳梁(ちょうりょう)のために...
寺田寅彦 「災難雑考」
...あくどい色彩を背景にして...
外村繁 「澪標」
...縁日の絵看板のあくどい泥絵だけを見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しあくどいという感じがする...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...いやに色つぽくあくどい...
長谷川時雨 「夏の女」
...こんなあくどい仕事に手をだそうとは...
久生十蘭 「あなたも私も」
...あなたのものを裏から剥ぎとりにかかるようなあくどいことは考えなかったでしょう」「いろいろなひとが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...輸出物のあくどい色をした九谷焼の花瓶があり...
久生十蘭 「復活祭」
...てけれっつのぱあくどいて...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...あくどいほのめかしや皮肉をずいぶん云われたものである...
山本周五郎 「青べか物語」
...少なからずあくどいものであった...
山本周五郎 「青べか物語」
...拵(こしら)え話か事実無根のあくどい記事で...
山本周五郎 「へちまの木」
...邪宗門のあくどい彩(いろ)で塗りつぶされ...
吉川英治 「三国志」
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