...刺戟がつよいあくどい表紙の雑誌が...
梅崎春生 「黄色い日日」
...あくどい罵言(ばげん)をはきはじめた...
海野十三 「地軸作戦」
...早い談話(はなし)が蔓茘枝(つるれいし)を嗜(す)くといふ人はあくどい其色(そのいろ)をも食べるので...
薄田泣菫 「茸の香」
...あくどい芝居を救うために有効であると思われた...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...西洋の卓上演説がどんなにあくどいものかばからしいものかを承知しない...
寺田寅彦 「路傍の草」
...そのあくどい程度に於て優劣がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...少しあくどいのが欠点である...
中谷宇吉郎 「北国の春」
...輸出物のあくどい色をした九谷焼の花瓶があり...
久生十蘭 「復活祭」
...冗談ならばすこしあくどいし...
久生十蘭 「魔都」
...下品で、あくどい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あくどいアメリカ人に操られた新聞ですし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...これら痩(や)せ地にはびこる多年生の植物は強いあくどい油をその体内に貯えている...
本庄陸男 「石狩川」
...あくどい笑ひに対してよく云はれる「くすぐり」と云ふやうな卑小な世界のものではなかつた...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...小勝はあくどい駄洒落の連発...
正岡容 「大正東京錦絵」
...ただ最近の布は染めが悪く色もあくどいので...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...基地立川のあくどいネオンとジヤズが...
吉川英治 「折々の記」
...あくどい色彩をもって俗画(ぞくが)を描(か)く男――などと蔭口いわれている原因でございましょう」「ははは...
吉川英治 「新書太閤記」
...あくどい悪戯(いたずら)に違いない...
蘭郁二郎 「幻聴」
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