...刺戟がつよいあくどい表紙の雑誌が...
梅崎春生 「黄色い日日」
...やはりどの席にも加へられはじめた漫才やあくどいえせ江戸つ子振りを売物にする三亀松などの方に...
武田麟太郎 「落語家たち」
...あくどい物に出逢わなければ...
谷崎潤一郎 「秘密」
...どこにもあくどいところやうるさいところがなくて上へ上へと盛り上がって行くような全篇の構成を観賞しつつ享楽することが出来るようである...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...しかし現代の子供の絵本のあくどい色刷りなどに比較して考えるとむしろ一種稚拙にひなびた風趣のあるものであったようにも思われる...
寺田寅彦 「物売りの声」
...あの辺一帯の空気をあくどい色に塗りあげ...
徳田秋声 「仮装人物」
...田舎大尽のあくどい馬鹿騒ぎ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あくどい冗談口を...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...輸出物のあくどい色をした九谷焼の花瓶があり...
久生十蘭 「復活祭」
...あくどい客引きをしているように見える...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...お前はあくどいだけだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...小勝はあくどい駄洒落の連発...
正岡容 「大正東京錦絵」
...あくどい記事が書いてあるじゃあありませんか...
三浦環 「お蝶夫人」
...「――げじげじなんて云われるほどあくどいことをしても...
山本周五郎 「さぶ」
...邪宗門のあくどい彩(いろ)で塗りつぶされ...
吉川英治 「三国志」
...相当あくどいこともやってのける...
吉川英治 「私本太平記」
...あくどいがまた一種独自な芸風のあった市川紅車...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...ぺらぺらなあくどい色の衣裳が...
蘭郁二郎 「夢鬼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??