...下部屋(しもべや)の戸ががらり勢いよくあく音がして...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...」北村青年は、自分の思いついたわなのことを、あくまで、言いはるのでした...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...しかしながらあくまでも曲げてはならぬものは日本婦人だという立派な資格を基礎として...
大隈重信 「婦人に対する実業思想の急務」
...惡徳(あくとく)も用處(ようしょ)を得(え)て威嚴(ゐげん)を生(しゃう)ず...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...さすればその焦点に集中した要素をやや確かに把握(はあく)し得らるるから...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...お銀様は穴のあくほどに火の色を見つめているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...勘次(かんじ)が去(さ)つてからお品(しな)は其(その)混雜(こんざつ)した然(しか)も寂(さび)しい世間(せけん)に交(まじ)つて遣瀬(やるせ)のないやうな心持(こゝろもち)がして到頭(たうとう)罪惡(ざいあく)を決行(けつかう)して畢(しま)つた...
長塚節 「土」
...二翌(あく)る日...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...翌(あく)る朝になって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...列車に乗り損ねたら、舞台に穴があく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...あくわけなのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ただしあくまでも敵におもてを向けて死ねるように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...危険(きけん)な魔物(まもの)や悪魔(あくま)のようなものではありません...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...あくる朝、はやく宿を出立したかれは、道を東にとって、諏訪(すわ)郷から海へと出た...
山本周五郎 「新潮記」
...怒鳴り付けられただけだ」又野が大きな欠伸(あくび)を一つした...
夢野久作 「オンチ」
...その又あくる日になったら裁判所からも人が来て親切にいろんな事を聞いたりして何だか赦(ゆる)されそうなので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...」高田はあくまで喜ぶ様子もなく...
横光利一 「微笑」
...三五公司(こうし)(阿久澤(あくざわ)等(ら))の二千町歩を首(しゆ)とし...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
便利!手書き漢字入力検索