...ネルのきものにつつまれた女のはだのやうにふうはりともりあがる淡雪りんご...
大手拓次 「藍色の蟇」
...春の泥沼から秋の山裾へ這ひあがることができたのである...
種田山頭火 「其中日記」
...人格者のむすこにのらくらができあがるのも...
寺田寅彦 「沓掛より」
...毎日あがる階段で杖の役に立つ程度によってその日のからだのぐあいのよしあしがわかる...
寺田寅彦 「ステッキ」
...半玉と十余人の抱えの稼(かせ)ぎからあがる一万もの月々の収入も身につかず...
徳田秋声 「縮図」
...決して家の中にあがることはなく...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...ひざのチリをはらって立あがると...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...間もなく途方(とほう)もないことがもちあがるといったのは嘘じゃない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...たちあがるとピアノの上に一冊の見なれぬ本が載っていた...
久生十蘭 「黒い手帳」
...あんな田舎臭い女が姉だなんて云つて来られると震へあがるなどと軽蔑し...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...やがてすっかり立ちあがると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...けれども飛(と)びあがるところはつい見なかった...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...きつとどこからかのろしがあがるためでせう...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...しかたなく立ちあがるが...
三好十郎 「その人を知らず」
...男てえ男がみんな同じことをほざきゃあがる...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...大仰(おおぎょう)にすな」湯からあがると...
吉川英治 「新書太閤記」
...赤と黒の市場の魚のように起きあがると...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
...『ふざけた真似をしやあがると...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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