...箪笥町と今井町との間の市兵衞町へあがるだら/\坂や...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...あをざめた僧形の薔薇の花もえあがるやうにあでやかなほこりをつつみ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...踊屋台がとおり山車(だし)がとおり花火があがるのを...
太宰治 「ロマネスク」
...おまえのその鼻の先が紫いろに腫(は)れあがるとおかしく見えますよ...
太宰治 「ロマネスク」
...」彼女が橇(そり)の中で起(た)ちあがると...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...やらかしゃあがるところだ」庄吉は...
直木三十五 「南国太平記」
...いよいよその醜があがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...余は荷物を肩にして立ちあがる...
長塚節 「白甜瓜」
...その時の九女八のおでんが浮びあがるといったことや...
長谷川時雨 「市川九女八」
...正午になると七十四度ぐらいまで温度があがる...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...エレヴェーターを降りてから階段をあがるのは弱ったけど...
久生十蘭 「ユモレスク」
...彼はいきなり立ちあがると不器用な歩き方でロッジを出て行った...
堀辰雄 「ルウベンスの偽画」
...僕の爪先きは遥か彼方の波がしらを蹴つてゐる! ぴよんと飛びあがると僕の頭(あたま)は...
牧野信一 「センチメンタル・ドライヴ」
...もうじきあがる様に申して居りましたと返事するのをきいて...
宮本百合子 「黒馬車」
...這いあがることができなかった...
山川方夫 「演技の果て」
...みるまにしぼみあがるように感じられた...
山本周五郎 「季節のない街」
...やがて堪りかねて起きあがると...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...さッと大地を打ってまいあがるのと一しょに...
吉川英治 「神州天馬侠」
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