...便所の後(うしろ)になつてゐる上口(あがりぐち)から...
石川啄木 「鳥影」
...壇から上口(あがりぐち)の六畳の方...
泉鏡花 「婦系図」
...上框(あがりぐち)が三畳で...
泉鏡花 「婦系図」
...その光を背にして昇口(あがりぐち)に立った背の高い女と...
田中貢太郎 「蟇の血」
...町の頭だった人達は拝殿の昇口(あがりぐち)の方を背にして頭を並べていた...
田中貢太郎 「放生津物語」
...更衣(きがえ)するつもりで二階の昇口(あがりぐち)へ往(い)ったところで...
田中貢太郎 「幽霊の衣裳」
...下駄もぬがず上口(あがりぐち)へ腰をかけた...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...脇の勝手口(あがりぐち)へゆく木戸にも鍵(かぎ)が掛っていた...
山本周五郎 「花も刀も」
...上口(あがりぐち)に腰をかけたまま聞き惚れているような事がよくあった...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
便利!手書き漢字入力検索