...苦しみあがきながら築きあげたものを...
伊藤野枝 「転機」
...あがきのとれない生活の深味にはいったことを...
伊藤野枝 「転機」
...何か「きっかけ」を作ろうとしてあがきもがいた揚句(あげく)の果の...
太宰治 「チャンス」
...今となっては其のためにかえってあがきがつかなかった...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...死ねないあがきではない...
種田山頭火 「其中日記」
...足袋と下駄の臺のうしろにぴつたり密着(くつつ)いては歩行(あゆみ)のあがきを惡るくしてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...――どうも日本座敷はあがきが取れない...
豊島与志雄 「失策記」
...いたずらに身を脱せんとあがき...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今までの想像に幾倍する経験と知識とにあがきを感ずるほどです...
中里介山 「大菩薩峠」
...恐らく大したあがきもせずに死んだことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これじゃそっちの縮尻をみな外務で背負い込むような形になってあがきがとれなくなった...
久生十蘭 「魔都」
...悶えあがきこそすれ...
平出修 「逆徒」
...悪あがきすらできない...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...気も狂わんばかりあがきおるが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...叫ぶ)いま出たばかりの三州屋早刷り瓦版! (チョッと足のあがきを小さくして立停ったふうになり)版でおこした墨がまだ乾き上っていねえというしろものだ! 一枚三文...
三好十郎 「斬られの仙太」
...正直にあがきながら死んだ方がいいかも知れない...
室生犀星 「陶古の女人」
...――落ち目になってからの悪あがきは重荷ときまっているのに...
山本周五郎 「新潮記」
...その足掻(あがき)を見ているだけで...
吉川英治 「三国志」
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