...垢抜(あかぬけ)のした白い顔を...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...ズボンにチョッキもややあかぬけのしたのを着(き)てる...
伊藤左千夫 「箸」
...垢拔(あかぬけ)のした奴(やつ)だつた...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...スポーツ好みの皮とズックでできているあかぬけのした若い婦人向きの靴だった...
海野十三 「少年探偵長」
...あかぬけがしていて...
太宰治 「惜別」
...その風采がいかにもあかぬけがしていた...
田中貢太郎 「嬌娜」
...何処となくあかぬけがして...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...三十ぢかい小づくりの垢抜(あかぬけ)のした女であった...
永井荷風 「雪の日」
...春吉君は、古手屋の遠助のあほうが、そんなろくでもないことを、手がら顔して語るのを聞きながら、それらのすべてのことを、あかぬけのした、頭をテカテカになでつけられた藤井先生が、どんなにけいべつされるかと思って、じつにやりきれなかったのである...
新美南吉 「屁」
...風(ふう)に一寸(ちょっと)垢脱(あかぬけ)のした処が有ったかも知れぬが...
二葉亭四迷 「平凡」
...やわらかであかぬけしたものごしで...
ライマン・フランク・ボーム Lyman Frank Baum 大久保ゆう訳 「サンタクロースがさらわれちゃった!」
...下座(げざ)で吹きならす紫竹の笛にあわせ“開封(かいほう)竹枝(ちくし)”のあかぬけた舞踊の粋(すい)を誇りに誇る...
吉川英治 「新・水滸伝」
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