...その大団扇で煽(あお)いでくれい...
芥川龍之介 「竜」
...娘がこの水越しに私をあおいでくれた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...空には蒼(あお)い星ばかり...
泉鏡花 「歌行燈」
...朝酒を煽(あお)りつけた勢(いきおい)で...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...境界の青桐(あおぎり)と栴檀(せんだん)の葉の隙間(すきま)から...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「富士一つ埋(うづ)み残して青葉(あをば)かな」其青葉の青闇(あおぐら)い間々を...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...二本のレールがあおじろくまっすぐにつづいています...
豊島与志雄 「ばかな汽車」
...仰数(あおぎかぞう)春星(しゅんせい)一二三の句を得て...
夏目漱石 「草枕」
...すまねえが年寄りは早く飯にして、お開きと願いたいね」立て続けに大きいので五、六杯あおると、八五郎はもうトロリとして、チャブ台に両肘を乗せたまま、こんなことをヌケヌケというのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...青羅紗(あおらしゃ)の上で...
久生十蘭 「キャラコさん」
...あおざめた顔をしながらも...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...絶え間なくギーとあいてバタンと閉る戸のあおり...
宮本百合子 「寒の梅」
...ウィスキイが――まだすこしあったな? なあおい...
三好十郎 「胎内」
...まわりを青篠(あおざさ)でめぐらした離亭で...
室生犀星 「後の日の童子」
...蒼黒(あおぐろ)いような疲れた顔を俯向(うつむ)けて...
山本周五郎 「嘘アつかねえ」
...見当(けんとう)のつかぬような青(あお)二才(さい)だ」「なにしろ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ヨロヨロとあおむけになったお綱は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...青砥屋(あおとや)という商人宿の泊り客を残らず他へ移して...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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