...くるしそうにあえぎあえぎ言う...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...それはともかく、人殺(ひとごろ)しみたいに、ぼくのくびをしめるとはなにごとだ」隆夫は苦しい息の下から、あえぎあえぎ、相手をののしった...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...あえぎあえぎその日を送っている...
太宰治 「断崖の錯覚」
...「このあたりかな」背後(うしろ)の方で老宰相のあえぎあえぎ云うのが聞えた...
田中貢太郎 「悪僧」
...あえぎあえぎ倒(たお)れている夢でした...
ヴィルヌーヴ夫人 Madame de Villeneuve 楠山正雄訳 「ラ・ベルとラ・ベート(美し姫と怪獣)」
...あえぎあえぎ叫びかわすあわただしい人聲が聞えてきた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...その日パトラッシュは、いつもの通り、あの有名な画家ルーベンスが生れたアントワープの町に通ずる埃っぽい気持ちの悪い道を、あえぎあえぎ、車をひいて行きました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...あえぎあえぎ向うへ行こうとするのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...たしかに自分のあえぎあえぎ背負って来た重荷を...
中里介山 「大菩薩峠」
...サト子はガッカリして、あえぎあえぎ、洞の口から澗の海へぬけだした...
久生十蘭 「あなたも私も」
...木立に暗い坂道をあえぎあえぎ...
吉川英治 「江戸三国志」
...李典も、あえぎあえぎ、追いついてきて、「夏侯都督には、如何なされたか」「気早の御大将、何かは猶予(ゆうよ)のあるべき...
吉川英治 「三国志」
...あえぎあえぎ華容山麓から峰越えの道へ入った...
吉川英治 「三国志」
...あえぎあえぎ水(べんすい)のながれまで来てみれば...
吉川英治 「三国志」
...息(いき)をあえぎあえぎ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あえぎあえぎ歩いて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...幾百里をあえぎあえぎきて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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