...あえぎながら、私は眼を開いた...
梅崎春生 「桜島」
...あえぎながらふらふらする頭をおさえて前進する...
海野十三 「恐竜島」
...老人は苦しそうにあえぎながら...
海野十三 「少年探偵長」
...「見せてくれ、あの驚異軍艦の中を! わしは直(す)ぐ、あれを真似して百隻(せき)ばかりこしらえるんだ」大統領は、あえぎながら、金博士の胸倉(むなぐら)をとって哀訴(あいそ)した...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
......
大石喜幸 「嵐の中で」
...電光のように早いかと思うと牛の喘歩(あえぎ)のように遅(おそ)い...
田山花袋 「一兵卒」
...彼はその後に従ってゆきながら、息をあえぎ、眼に涙を浮べ、足をすくめ、掌(たなごころ)から蹠(あしうら)にいたるまでぞっとしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...じっと身を反(そ)らしてあえぎながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...息をあえぎつまらした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...死にぎわのあえぎが口をきくのを妨げた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あえぎあえぎ向うへ行こうとするのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...ハッチソンが喘ぎあえぎ何事かささやき出す...
久生十蘭 「魔都」
...森林帯のあえぎが終われば...
細井吉造 「二つの松川」
...津波のような回想にあえぎ苦しんだ...
本庄陸男 「石狩川」
...まっすぐに突っ立って苦しげにあえぎながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...李典も、あえぎあえぎ、追いついてきて、「夏侯都督には、如何なされたか」「気早の御大将、何かは猶予(ゆうよ)のあるべき...
吉川英治 「三国志」
...あえぎながらくわえた呼子笛……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...中の生命は断末のあえぎをあげて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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