...そのうちにはげしい暑さと強い湿気(しっけ)にあえぎだし...
海野十三 「恐竜島」
...苦しそうにあえぎ...
海野十三 「少年探偵長」
...これではもう逃げても逃げなくても捕えられる! 僕はハアハアとあえぎながら...
海野十三 「深夜の市長」
...お待ちなさい」川北先生は、あえぎながら、これだけの言葉をやっと咽喉(のど)からしぼりだした...
海野十三 「四次元漂流」
...断末魔のあえぎをつづけているのです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...すべてが生存――生活とはいへませんね――のあえぎです...
種田山頭火 「其中日記」
...電光のように早いかと思うと牛の喘歩(あえぎ)のように遅(おそ)い...
田山花袋 「一兵卒」
...あえぎながら言った...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...頭から足先まであえぎおののいてるその司祭を...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...民約議会員は息をあえぎはじめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ハッチソンが喘ぎあえぎ何事かささやき出す...
久生十蘭 「魔都」
...それは雪崩(なだれ)を止めようとするのと同じようなことだ!下へ――なおも休みなく――なおも避けがたく下へ! それが振動するたびに私はあえぎ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「落穴と振子」
...女があえぎながら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...津波のような回想にあえぎ苦しんだ...
本庄陸男 「石狩川」
...狂ったように激しくなる)15若宮の室(血まなこになった若宮がフーフーあえぎながら...
三好十郎 「冒した者」
...あえぎ倒れて人の物笑いの種となることを欲せざるならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...木立に暗い坂道をあえぎあえぎ...
吉川英治 「江戸三国志」
...中の生命は断末のあえぎをあげて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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