...丸髷姿あえかにて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...主人はもっともらしい顔をして拝見と云って見ると第一頁に世の人に似ずあえかに見え給う富子嬢に捧ぐと二行にかいてある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...このあえかにと云う雅言(がげん)は全体何と言う意味だと思ってるかね」「蚊弱(かよわ)いとかたよわくと云う字だと思います」「なるほどそうも取れん事はないが本来の字義を云うと危う気にと云う事だぜ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...世の人に似ずあえかに見え給う富子嬢の鼻の下に捧ぐとするね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あえかにも美しいひとたちが...
久生十蘭 「奥の海」
...あえかにも美しい面ざし...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...あえかにも優しい情緒に心をときめかしたばかりに惨敗を喫してしまった...
久生十蘭 「魔都」
...あえかにも美しい身のこなしで...
久生十蘭 「魔都」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...暖簾(のれん)のかげに伏して泣くあえかにわかき新妻(にひづま)を...
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...暖簾(のれん)のかげに伏して泣くあえかに若き新妻(にひづま)を君忘るるや...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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