...そこにはあいにくもう店番がいる...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...生憎(あいにく)留守で会わなかったので...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...あいにくのときに...
海野十三 「恐竜島」
...あいにく気象状態がよくないので...
海野十三 「氷河期の怪人」
...あいにく今は西陽(にしび)がカンカンさしている二階には...
高見順 「いやな感じ」
...誰か人が居合わせたら、たずねてみようとはしたらしいが、あいにく、見渡す限りのところには、人らしいものの影が見えなかったから、寝ている方がよいと思ったのでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...あいにく何(なん)にもないのよ...
夏目漱石 「明暗」
...ことに金のことなどと來た日にや――」「生憎(あいにく)ねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あいにくそこへお客が二三人一度に入って来ましたので...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...今日はあいにくと発電所の故障だとかで...
林芙美子 「浮雲」
...ストライクブレーカーはおあいにくであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...あいにくそれから殿も御物忌(おものいみ)つづき...
堀辰雄 「ほととぎす」
...あいにく往診中だった桐庵先生が...
正岡容 「小説 圓朝」
...私はあいにく留守で……ほんとに残念なことをいたしました……」彼はそれ以上なにもいうことがなくなったのに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...あいにく咳が出たので見つかって...
柳田國男 「日本の伝説」
...けれどそれはホントにお生憎(あいにく)だったネエ...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...「菊王」「は」「あいにく...
吉川英治 「私本太平記」
...後の間違いもなかったであろうに――生憎(あいにく)と彼はもうあらかたの空気を察して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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