...それは可哀想(かあいそう)だなア...
海野十三 「月世界探険記」
...色々(いろん)な人に愛相(あいそ)よくお世辞を言つてゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...「あれは矢萩にあいそをつかして...
高見順 「いやな感じ」
...あいそが尽きました...
太宰治 「春の枯葉」
...「魔者を討(うち)もらしたか、あれは、お前さん達の手にはちょと合わないよ、眼に見えない電光(いなずま)が閃(ひらめ)いて、二人は殺されてしまったな、かあいそうに、だが、銀色の眼のきろきろ光る蟇(がま)は見たろうな」と、云って老人はまた笑って、「しかし、魔者は何時(いつ)までも増長することはできない、月に暈(かさ)がかかって、北斗(ほくと)の七星(しちせい)に白蛇(はくじゃ)のような光がかかったのを見たら、翌朝、陽(ひ)の出ないうちにここへ来るがよい、きっと思いをとげさしてやる」道家と竹腰は思わず地べたにつッぷした...
田中貢太郎 「赤い土の壺」
...「何のおあいそものうて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いつもに似合わずあいそのよい顔で...
壺井栄 「二十四の瞳」
...しかしお絹は愛相(あいそ)よく迎えて...
徳田秋声 「挿話」
...よく電話で御様子を伺ったとか申しておりましたが」お兼さんはこんな愛想(あいそ)を云いながら...
夏目漱石 「行人」
...向うでも愛想(あいそ)を盡かし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近頃善五郎に愛想(あいそ)を盡かし乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...錢形の親分に愛想(あいそ)が盡(つ)きた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「かあいそうなお人なんだ――だから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あいそのいい口ぶりで...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...あたしの揚げるてんぷらの味が充分にあいそを云っている筈だ...
山本周五郎 「季節のない街」
...熱はさがりましたか」こういうあいそを云わないときでも...
山本周五郎 「季節のない街」
...こんどのやりかたをみておらああいそが尽きた...
山本周五郎 「さぶ」
...お会いせぬまに」高時のお愛想(あいそ)である...
吉川英治 「私本太平記」
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