...三(み)つ鼎(がなえ)に夫人を巻いた...
泉鏡花 「悪獣篇」
...帝都は鼎(かなえ)の湧(わ)くがように騒ぎ立ち...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...鼎坐して杯をあげ...
大町桂月 「冬の榛名山」
...屹として水に鼎立す...
大町桂月 「北總の十六島」
...中州(ちゅうしゅう)に焦鼎(しょうてい)という書生があって...
田中貢太郎 「虎媛」
...而して二人賭けられし鼎獲るべく奮然と長く激しく爭へり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その他、『思想』『理想』『科学』『綜合科学』『科学ペン』『科学評論』『東大新聞』その他の諸雑誌、著書で、科学の批判(科学的若しくは観念論的に)をやる人に、下村寅太郎、矢島祐利、桑木雄、菅井準一、富山小太郎、西岡曳一、篠原雄、永野為武、吉田洋一、佐久間鼎、吉岡修一郎、佐藤信衛、早川庚弌、の諸氏がいる...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...田口鼎軒は驚くべき経済学者であり歴史家であった...
戸坂潤 「思想としての文学」
...なるべく通俗的な面白い鼎談会を催した...
豊島与志雄 「憑きもの」
...三足を以て立つ鼎にして一足を欠き...
蜷川新 「天皇」
...新橋演舞場が鼎立(ていりつ)している...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...すっかり元気になって三人鼎(かなえ)になって世間話をしていたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...猿が綱を外(はず)し児を鼎(てい)中に投じ爛(ただ)れ死なしめたので...
南方熊楠 「十二支考」
...元祖が私の長兄の鼎であるから...
柳田国男 「故郷七十年」
...門に入れば鼎(かなえ)の沸(わ)くごときものが感じられ...
吉川英治 「黒田如水」
...先刻から鼎(かなえ)の沸く如く揉み合い叫び合っていた弥次馬は...
吉川英治 「剣難女難」
...劉予州と鼎足(ていそく)のかたちをとり...
吉川英治 「三国志」
...鼎(かなえ)が沸くなどという形容も充分ではない...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索