...麦搗(むぎつき)も荒(あら)ましになったし...
伊藤左千夫 「姪子」
...「油くさい」天ぷら蕎麦を...
太宰治 「惜別」
...・雪へ雪ふる小鳥なきつれてくる・雪がふるふる火種たやすまいとする・雪のなか高声あげてゆきき・枯木の雪を蹴ちらしては百舌鳥・雪ふるゆふべのゆたかな麦飯の湯気・雪...
種田山頭火 「其中日記」
...白船老から珍らしく来信、水仙花さんからの句集代が封入してあつた(しかも緑平老の句集代だ!)、ありがたう/\、すぐ街へ、いつものやうに一杯ひつかけた、七日ぶりのアルコールだが、さほどうまくなかつた、よろしい/\、米、麦、油揚、ハガキ、菜葉を買うて戻つた、おかげで絶食のみじめさを免かれました! 白船老よ、水仙花さんよ...
種田山頭火 「其中日記」
...はだか麦の皮をつついてみて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...麦や野菜類が生長していました...
豊島与志雄 「水甕」
...ライ麦パンとミルクかスープのごはんを食べ...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...英米人の夏帽子には麦藁(むぎわら)多しと...
永井荷風 「洋服論」
...七十三有野村の与八が、この春から勧化(かんげ)をして歩いたことの一つに、荒地の開拓と、ハト麦の栽培、ジャガタラ薯(いも)の増産等があります...
中里介山 「大菩薩峠」
...蕎麦の味を解しない人ほど気の毒な事はない」と云いながら杉箸(すぎばし)をむざと突き込んで出来るだけ多くの分量を二寸ばかりの高さにしゃくい上げた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それは小麦粉にちなんだことで何かラテン語で上手い言葉で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...宿の飯ます/\麦が多くなり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...真っ赤なケシで飾った黒い麦わら帽子をかぶり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...その茶店でまた麦酒(ビイル)をひつかけてゐると...
正岡容 「落語家温泉録」
...三取り集むるというは鳩吹くや渋柿原の蕎麦(そば)畑刈株や水田の上の秋の雲の類なるべく...
正岡子規 「俳人蕪村」
...真の「蕎麦」の風味は太くして切れ切れのでなくては本当でないとまで負おしみをいっておられる位で...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...麦稈(むぎわら)を千把...
柳田国男 「母の手毬歌」
...麦酒(ビエエル)を飲んで居ると約束の午後四時に其(その)お嬢さんが遣つて来た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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