...気を落ちつけて聞くと淙々(そうそう)と鳴りひびく川音のほかに水車のことんことんと廻る音がかすかに聞こえるようでもある...
有島武郎 「星座」
...夕べの鐘(かね)の鳴りひびくころ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...ピューンと消音拳銃(しょうおんピストル)が鳴りひびくと...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...けたたましく鳴りひびくという装置なのです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...落雷が鳴りひびくような大音響に...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...八 射ると鳴りひびくように作つた矢...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...カアテンのかかったガラス戸の外で郊外電車のスパァクが お月さんのウィンクみたいだ大きなどんぶりを抱くようにして ぼくは食事をする麦御飯の湯気に素直な咳を鳴らし どぶどぶと豚汁をすするいつくしみ深い沢庵の色よ おごそかに歯の間に鳴りひびくおや 外は雨になったようですねもう つゆの季節なんですか...
竹内浩三 「町角の飯屋で」
...鳴りひびくバンド...
田中英光 「野狐」
...鬼神と鳴りひびく近藤先生のお名前...
中里介山 「大菩薩峠」
...永久に私の耳のなかに鳴りひびくであろう...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...それから楯の鳴りひびく音か! ――それよりも...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...そして鳴りひびく鐘の音にも...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...最後のラッパの鳴りひびくとき...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...そのひきしまりにこもる力から鳴りひびくものを感じる程度に到達することは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その辺に鳴りひびく)仙太 お妙さん! (パッと駆け抜けて戸外へ飛び出して行く...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ひどい!「ジャーンと再び銅羅の音が鳴りひびく...
三好十郎 「樹氷」
...異様なくらい冷徹に洞穴いっぱいに鳴りひびくように聞える)来るなよ! 寄って来るな...
三好十郎 「胎内」
...(引揚(ひきあげ))の小笛が鳴りひびくと...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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