...私はアイスアックスに登山者の魂を見出す...
石川欣一 「可愛い山」
...好い香のする葩(はなびら)の中に魂が包まれた樣で...
石川啄木 「菊池君」
...あの建国当時の移民魂をどこへ置き忘れたものか...
海野十三 「諜報中継局」
...すっかり魂消(たまげ)て了った秋田の顔を見ながら...
大阪圭吉 「花束の虫」
...地下デ喜ンデ重ミニ堪エテイル予ノ魂ノ存在ヲ感ジル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...いやはやお好きだからなあ! こうしたいとも雅びやかな魂の持主にとっちゃあ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それらは彼から離れて他の魂の中に広がろうと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この魂に適した身体は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ自分の魂の拡大された反響にすぎなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...愛すべき別な魂を求めていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...丸い玉のような魂でなく...
中井正一 「美学入門」
...色白の庄八の方が太い魂の持主らしいことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...関矢一郎さんの尊い魂は...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...身も魂も投げ出して追憶の甘き愁(うれ)いに耽(ふけ)りたいというはかない慰藉(なぐさめ)を弄(もてあそ)ぶようになってから...
水上滝太郎 「山の手の子」
...仕事のみが魂によき慰めや鞭撻をあたえた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...国に新しく魂を入れて貰おう...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...何をやらせても盲目で眠ったような霊魂が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ところが、まだその四人のうちには、薄傷(うすで)の程度で、多少呼息(いき)のある者があったとみえ、牡丹色の武者羽織が、ハッと振向くと、そこの死骸から、人魂のように、血まみれな一箇が、「まだッ、まだッ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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