...それは Erhebend(高める力あるもの)でなくていやになつたから取外してしまつたのです...
阿部次郎 「帰来」
...一キログラムの空気ならば一度だけ温度を高めることができる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...今後の方針としては古典的価値の水準をますます高めるとともに...
岩波茂雄 「岩波文庫論」
...それで日本国民のこれら災害に関する科学知識の水準をずっと高めることが出来れば...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...そうした土地の生産性を技術的に高めることによって...
戸坂潤 「科学論」
...思想水準を高めるに直接関係のある社会科学(それから文学的・哲学的・研究)とは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...社会人の総平均値をいつも自分まで高めるべき動的イニシエーションとして現われるのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それを宗教の域にまで高めるということは...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...国がその位地を高めるものは人類一般即ち世界文明のために何を貢献するかという所に帰着する傾向が著しくなりつつある...
新渡戸稲造 「真の愛国心」
...洛陽の紙価を高めるどころか何の評判も聞かなかった...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...血圧を高める作用があるね...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...わざを高めることにすべてを向けてまいりました...
宮城道雄 「心の調べ」
...男の理解を高めるということも大切ではあるが...
宮本百合子 「女の歴史」
...安全率を高めるための配慮がもっとされなければならないとも云っている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...春子 ……(遠くの祭りばやしが調子を高める)私ね...
三好十郎 「樹氷」
...彼等の「刺青(ほりもの)」がこの「顔パス」の利き眼を一層高める意味を持っていたことは明らかである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...ここにはかつて「人体を神の姿に高める」過程と「神を人の姿に表現する」過程との相違として漠然言い現わした区別が存すると思う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...ともどもに高めるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??