...彼女の末期の作品に見られる骨組みの堅固さを見せてゐる...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...六本骨七本骨は、普通の骨組みで、即ちX形に組んだ骨が這入(はい)っているのである...
淡島寒月 「凧の話」
...しかし確つかりとしたその骨組みだけを組立て終つたのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...骨組みだけの建物と瓦礫だけの町であった...
梅崎春生 「幻化」
...一人の学者の科学的研究というものはたとえて言わば道ばたに落ちた財布(さいふ)を拾うたような簡単なものではなくてたとえばツェペリンの骨組みを作り上げるための一本一本のリベットにたんねんな仕上げをかけるようなものだとぐらいには考えてもらいたいものである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...たとえば近代物理学の領域を風靡(ふうび)した「波動力学」のごときもその最初の骨組みはフランスの一貴族学者ド・ブローリーがすっかり組み立ててしまった...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...骨組みの繊細(きゃしゃ)なこの女の姿だけはいいと思って眺めた...
徳田秋声 「足迹」
...それから身体の頑健(がんけん)な骨組み...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...骨組みだけはほぼでき上っているくらいに考えていた私は...
夏目漱石 「こころ」
...どこにもしっかりした骨組みがなく...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...骨組みとを持った鉄の腕と...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...人々の顔にも情熱は擦り切れた織り糸と骨組みだけをかろうじてうかがえるに過ぎない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そこには次の文明の骨組みが見られる...
平林初之輔 「二つの文学論」
...一人がっしりした骨組みの五十ばかりの農夫が居睡りをしていたが...
宮本百合子 「北へ行く」
...秋声の息子の一穂も親父程の骨組みと角とがなくて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...附録にして載せようと思っていた腹案の骨組みだけを掻(か)い抓(つま)んで話すと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...翼の骨組みは管ないし腺状...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...ギクギクしたあの骨組みを見せてはいなかったが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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