...絶命前には小穴君を苦しめ并せて世間を騒がす惧れあり...
芥川龍之介 「遺書」
...自分一人の為に折角の社を騒がすのは本意で無いと云つて...
石川啄木 「病院の窓」
...騒がすと蜂の巣のようなもので面倒だ...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...思いがけない懸崖(けんがい)や深淵が路を遮る事の可能性などに心を騒がすようなことなしに夜の宿駅へ急いで行く...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...世の中を騒がすことばかり考えてるこんな奴(やつ)どもにかかっちゃ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おのおの方よりは少し強いようじゃ」「宿を騒がすも気の毒ゆえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸を騒がすことの根源はそこにある...
中里介山 「大菩薩峠」
...江戸の市中の一角を騒がすの事件がありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...温泉場の全体を騒がすのは考えものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...――近頃府内を騒がす盗賊...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...盗んだのが近頃府内を騒がす怪盗風太郎ならば...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四年越し世の中を騒がすことばかり工夫していたのだよ」「…………」「あんなことをして江戸の町人どもの心を騒がし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...君の家を騒がすわけだね...
水野葉舟 「土淵村にての日記」
...待つ里もいかが聞くらんかたがたに心騒がすひぐらしの声などと躊躇(ちゅうちょ)をあそばしながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...信仰の境地に進み入ろうと一歩踏み出した人の心を騒がすことはよろしくないと思った僧都が制したために...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...またこの平和な宮中を乱脈に騒がすようなことを考えなどなさりはしないでしょうね...
吉川英治 「三国志」
...天下を騒がすことはしまい」道三の長ばなしについ聞き入っていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...私の胸を騒がすような事件が待設(まちもう)けていたのであった...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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