...然るに永見は首尾よく陸軍の試験に合格したが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...をばさんの三人は首尾よく綾子の方の家と極つて...
高濱虚子 「俳諧師」
...折りから夕靄を利用して首尾よく英国艦隊の眼は晦まし得たが...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...然し、これも、御家のためならば、何う、地獄において、呵責(かしゃく)されようとも、退く訳には、行かぬ――道はちがうが、同じく、御家を思う一心からだ)そう考えてはみたが、自分らの陰謀が、首尾よく、成就したと思うと、何かに対して、大きい罪を犯しているような気がした...
直木三十五 「南国太平記」
...中山侍従殿には首尾よく目的のところへお落ちなされたかな」「こころもとないことじゃ」「十津川を脱(ぬ)けて...
中里介山 「大菩薩峠」
...首尾よく勤め上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを首尾よく運送して...
中里介山 「大菩薩峠」
...「一九四三年十一月十九日ハリファックス四機がルールに作戦後首尾よく着陸し...
中谷宇吉郎 「霧を消す話」
...同じくこの極楽主義でまんまと首尾よく苦沙弥君を説き落して当該(とうがい)事件が十中八九まで成就(じょうじゅ)したところへ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...首尾よく講義をきき終(おお)せて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...この安宅(あたか)の関(せき)を首尾よく越えると...
野村胡堂 「胡堂百話」
...風呂から帰るのを首尾よく斬った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そうして首尾よく目的を達した時には...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...首尾よく引き勝った者に其の子を渡すぞ』と仰せられたではございませんか...
浜尾四郎 「殺された天一坊」
...メリヘイブン邸宅から首尾よく抜け出しました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...首尾よく笊組(ざるぐみ)の久八や小六を叩ッ斬った時...
吉川英治 「剣難女難」
...やがて首尾よく玄徳の居館をさぐり当て...
吉川英治 「三国志」
...首尾よく功を奏した前例がある...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索