...たとえばシーザーはアレキサンドリア市を占領した後でそこの図書館を焼払った...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...あの、旅店(やどや)で廊下を穿(は)かせる赤い端緒(はなお)の立ったやつで――しっとりとちと沈んだくらい落着いた婦(おんな)なんだが、実際その、心も空になるほど気の揉(も)めるわけがあって――思い掛けず降出した雪に、足駄でなし、草鞋(わらじ)でなし、中ぶらりに右のつッかけ穿(ばき)で、ストンと落ちるように、旅館から、上草履で出たと見えます...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...手古奈は一夜館を脱して行衞を失うたのである...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...狙仙(そせん)の猿……恐らく博物館に陳列されましたお寺方の絵ですと...
上村松園 「座右第一品」
...圖書館にも行つて見た...
高濱虚子 「俳諧師」
...旧館のほうに歩いて行く竹さんのうしろ姿を眺(なが)めながら...
太宰治 「パンドラの匣」
...ロイド眼鏡の老人が図書館のうす暗い一室で...
辰野隆 「愛書癖」
...旅館(やどや)がなければ...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...西洋館に住まいたいの...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...彼が蘭館甲比丹たちから饗應を受けた繪があるくらゐだ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...中国大使館付の通訳官とかいう話であったが...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...これは今九段の遊就館に陳列してあるそうだ...
中里介山 「武州喜多院」
...金田一(きんだいち)京助博士と野球の弓館小鰐(ゆだてしょうがく)君と...
野村胡堂 「胡堂百話」
...「あのウ……六十一番地の清修館と云う下宿を御存じでいらつしやいませんでしようか?」清修館...
林芙美子 「清修館挿話」
...産業奨励館の残骸も...
原民喜 「ヒロシマの声」
...その陳列品の実に九割以上も今までどの美術館にも陳列されたことがない品なのを気附かれるでしょう...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...ですから民藝館の材料は斬新なのです...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...ようやく具体化されて駒込(こまごめ)の下屋敷に修史館(しゅうしかん)をひらき...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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