...暫時(しばし)は飽かずも其香を嗅いでゐた...
石川啄木 「天鵞絨」
...玉の餌にも飽かれうが...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...金に飽かして捜さしていたところへ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...飽かずに眺め入りながらうと/\と日を送った...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...分光器にかけて分析した帝展の日本画が果してみんなそれぞれに充分飽和(サチュレート)した特色を含んでいるだろうか...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...440いざ今共に閨に入り愛を飽く迄味ははむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...飽くまで桂内閣と戦はしむるとせむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...目下の所サヴァイイ族は飽く迄首狩を固執しているが...
中島敦 「光と風と夢」
...ちょうど大牢の美味に飽(あ)いた結果...
夏目漱石 「私の個人主義」
...そしてもつと現實的な飽き足りなさが...
南部修太郎 「猫又先生」
...飽っ気にとられたような顔で鶴を見つめていた...
久生十蘭 「金狼」
...飽くまでも男の正体を突き止め...
牧野信一 「まぼろし」
...「今朝のお汁の鳥はものかは」「何処(いずこ)にも飽かぬは鰈(かれい)の膾(なます)にて」「これなる皿は誉(ほ)める人なし」とは面白く作ったものだ...
南方熊楠 「十二支考」
...「すぐ飽きますから」駕は行進を始めた...
山本周五郎 「山彦乙女」
...窓越しに向い合っているような気持ちで飽かず飽かず眺めたり...
夢野久作 「鉄鎚」
...飽くまで自由なガラ式なのである...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...寄手のほうが飽(う)み易く...
吉川英治 「黒田如水」
...いやその相手なき酒宴には、とうに飽いて、杯盤も遠くにやり、茵(しとね)の横には、脇息がわりに、白絹の夜具(よのもの)を厚く折りかさねていた...
吉川英治 「私本太平記」
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