例文・使い方一覧でみる「飛び移る」の意味
スポンサーリンク...――見る見る僕の目の下はのべつに桟橋へ飛び移る無数の支那人に埋（うず）まってしまった... 
芥川龍之介 「湖南の扇」
...数丈の空のブランコからブランコへと飛び移る軽業を習い覚えてしまった...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...犯行後再び機関車からこちらの梯子へ飛び移る前に...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...雨蛙は竹垣の端からその葉の上へひょいと飛び移るなり...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...空に半円を描いては一方の舷から他の舷へと飛び移る...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...歸るや否や今持ち歸つた小籠の戸をあけると螢は一匹々々大籠に飛び移る...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...彼女の話はあちこちへ飛び移るので...
豊島与志雄 「自由人」
...パリー郭外と呼ばるる莫大（ばくだい）な燃料の堆積の上にあちらこちら飛び移る火の粉...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...突然えらい問題を提出して急に同輩扱（どうはいあつかい）に飛び移る事がある...
夏目漱石 「永日小品」
...余をしてたちまち甲から乙に飛び移るの自由を得せしめたかと考えると...
夏目漱石 「思い出す事など」
...反対の汀に飛び移ると...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...堂塔僧房繁昌し仏法を行ず、炎上の時、尊像十一面観音、秀府二疋の犬の影像、北山へ飛び移る...
南方熊楠 「十二支考」
...一方から一方へと交互に飛び移ることができるように調教された馬のことを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...曲乗りに巧みなる騎手が一つの馬より他の馬へと飛び移るごとく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...舟へ飛び移る隙を覘（ねら）っているようであった...
山本周五郎 「風流太平記」
...飛び移る決心はなかなかつかないらしい...
山本周五郎 「風流太平記」
...駒の背へ飛び移るまに...
吉川英治 「三国志」
...一本の枝から別の枝に飛び移るつもりでいたに違いない...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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