...漢詩に「桂馬飄逸」という表現がある...
...月郊と床柱(とこばしら)5・6(夕)最近に『東西文学比較評論』といふ著作を公にした高安(たかやす)月郊氏は飄逸(へういつ)な詩人風の性行をもつて知られてゐる人だが...
薄田泣菫 「茶話」
...苦労した人だが毒のない飄逸(ひょういつ)な人だったから奈良で人望を得た...
高村光太郎 「回想録」
...此の飄逸(ひょういつ)な坊主のお蔭(かげ)で確かに打ち解けて来たように感じ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...蜻蛉の飄逸、胡蝶の享楽、蜂の勤勉、どれもそれ/″\によろしい...
種田山頭火 「其中日記」
...絵は飄逸(へういつ)を狙つてやゝ俗になつてゐるが下手ではない...
長與善郎 「青銅の基督」
...何か飄逸な趣きがあって...
久生十蘭 「魔都」
...その微妙な人心の生むいとも朗らかな自然の飄逸味に...
牧野信一 「推賞寸言」
...いかにも飄逸な筆を揮つてゐた...
牧野信一 「風流旅行」
...如何にも飄逸な皮肉な男でもあるかのやうなつもりで...
牧野信一 「妄想患者」
...きょうびはあの飄逸な万橘の唄も...
正岡容 「寄席行燈」
...同じく飄逸な至芸だったと聞く先代浪華軒〆友は八代目林家正蔵君とも盟友だった由であるが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...やることが飄逸でしかも正道からはずれない...
柳田国男 「故郷七十年」
...何ぞ其言の飄逸(へういつ)として捕捉すべからざるが如くなるや...
山路愛山 「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」
...ショウガなかろう」飄逸...
夢野久作 「近世快人伝」
...一見飄逸なような...
夢野久作 「挿絵と闘った話」
...話せば飄逸(ひょういつ)で元気で...
吉川英治 「新書太閤記」
...飄逸(ひょういつ)をあらわしたり...
吉川英治 「新書太閤記」
...お坐りなされ」飄逸(ひょういつ)な...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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