...頼もしい御姿(おすがた)だったのです...
芥川龍之介 「俊寛」
...お末は如何にも頼もしいものに思つた...
有島武郎 「お末の死」
...テロリストは実行派だ」あら、頼もしいと、ひょうたんみたいな顔をした女給はお愛想を言った...
高見順 「いやな感じ」
...三十代四十代の男の頼もしい首すじ...
高村光太郎 「人の首」
...この題を見てスグさまドヴォルシャックを連想してくれるような読者ならまず頼もしい...
辻潤 「ふもれすく」
...頼もしいと思うている若者が...
直木三十五 「南国太平記」
...富公は内心びくびくしながらも頼もしい味方の振舞に力を得て「こら...
中勘助 「銀の匙」
...主人の金だから大事だ」「お金? 頼もしいわ...
中里介山 「大菩薩峠」
...単に道連れとしてはおたがいに頼もしいものでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そう言ってくれるのが頼もしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...さういつた頼もしい後見は殆んど見られなくなつた...
野上豊一郎 「演出」
...「こんな正念場でニヤニヤ笑って居れるのは我れながら頼もしいが...
久生十蘭 「魔都」
...強く頼もしいラルフ・ダーンリが暖かく握ってくれた感触がまだメアリの指にうずいていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...何だか御自分と同じ道の後輩のやうにおとりになつたらしかつたわ――今時諸国の道場を参観のために旅をしてゐるなどといふ人物に出会ふのは頼もしい……」*この四五年来僕は...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...自分として頼もしい女性と思われぬのはどうしたことであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...頼もしい感じがした...
山本周五郎 「追いついた夢」
...彼にいつも頼もしい感じを與へてゐた...
横光利一 「悲しみの代價」
...西蕃(せいばん)流の撃剣の師だというならなおもって頼もしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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