...僕は悪口を云われた蛇笏に甚だ頼もしい感じを抱いた...
芥川龍之介 「飯田蛇笏」
...やります」青江三空曹は頼もしい語気で...
海野十三 「怪塔王」
...」「あの男はまったく頼もしい奴さ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...融通の利かぬ頼もしい馬鹿野郎が美術家に比してはるかに多いように思われる...
辰野隆 「芸術統制是非」
...無口な人は却って頼もしい...
直木三十五 「南国太平記」
...頼もしいと思うている若者が...
直木三十五 「南国太平記」
...この稽古を終ってから、右の貴公子が、兵馬に挨拶をして言いました、「そなたほどの年で、それだけに使える人は全く珍しい、どこで修行なされたか、流儀は直心蔭(じきしんかげ)じゃの」「はい」「そなた、剣術ばかりか、他の武芸は?」「はい、槍も少し覚えました」「ほう、それは頼もしい、して、馬は?」「馬――も少しばかりせめてみたことがございます」「おお、それは一段、では、桜の馬場で、わしと一緒に一せめして、それから小日和田(こひわだ)へ野馬をこなしに行ってみようではないか」「はい……」「武芸ばかりかの、そなたは、ほかに何ぞたしなみはないか」「何も存じませぬ、未熟者でして」「いや、そうではあるまい、そなたの剣術は本当に修行している、して、泳ぎは?」「水泳でございますか」「左様、水泳をそなたはやりますか...
中里介山 「大菩薩峠」
...身じまいを直しているところが何という頼もしいんでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなエライ坊さんがいらっしっては頼もしいことでございますね」「そうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「頼もしいもんですか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...吾党の士として大いに頼もしいぞ...
牧野信一 「大音寺君!」
...近頃こんな上手がでてきたのは頼もしい...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...」といふ、頼もしい、尊げな言葉は昔々聞かされてゐるが、私のこぶしが生れながら弱いせゐか、たたいてもたたいてもとびらは開かれないのである...
正宗白鳥 「新しくもならぬ人生」
...年を取っていて世の中のいろいろな経験を持っている人が頼もしいのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...重々しくも頼もしい人に見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女房なども宮様のおいでになりました当時と申しても何の頼もしいところのある親王家ではなかったのですから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...頼もしい社会政策も生れず...
森鴎外 「大塩平八郎」
...大層頼もしいご人態(にんてい)になりましたねえ」「はて...
吉川英治 「剣難女難」
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