...先刻から古山さんも頻りに主張して居られる通り...
石川啄木 「雲は天才である」
...畢竟するに馬琴が頻りに『水滸』の聖嘆評を難詰屡々(しばしば)するは『水滸』を借りて自ら弁明するのではあるまいか...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...と彼は頻りにそれについて頭を悩ませていた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...頻りに漱石氏の顔に見とれてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...砲撃が頻りに島を震わせて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...大地主さんとグレーとは頻りに船長に繃帯を巻く手伝いをしていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...頻りに以て命ぜらると雖も...
太宰治 「右大臣実朝」
...かなり目に立つシヤンと頻りに何か話してゐるのに眼をとめて...
田山録弥 「くづれた土手」
...獨斷の學問の尊いことを頻りに主張してゐる...
内藤湖南 「章學誠の史學」
...竹を切っては頻りに尺八を取っているらしいから...
中里介山 「大菩薩峠」
...これはたんだ一人で左の手でへげ皮の饅頭かなにかの包を持つて頻りに頬張りながらやつて來る...
長塚節 「月見の夕」
...頻りにその真似をしてみせる...
原民喜 「童話」
...頻りに迫(せま)つてゐた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...頻りに眼の前に浮んで来るのは...
柳田国男 「故郷七十年」
...玄武社から頻りに催促があった...
山本周五郎 「半之助祝言」
...頻りにお気にかけておられしゆえ...
吉川英治 「私本太平記」
...滝川また頻りにうごく)と聞いては...
吉川英治 「新書太閤記」
...宗麟は頻りにローマ教会の制度のことをフロイスに質問しているのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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