...本来江戸児とは比較にもならない頓馬(とんま)な地方人などに...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...頓馬(とんま)な生徒が二度も一つところを間違えたり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...余りに真剣だか或は余りに頓馬だかだったろう...
豊島与志雄 「慾」
...頓馬(とんま)であろうと...
直木三十五 「南国太平記」
...頓馬だと言いおったな」相撲取が...
中里介山 「大菩薩峠」
...――相変らず大変が頓馬に乗って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...よくいる頓馬なパリジャンで...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...間拔に背のたかい大人のやうな面をして居る團子屋の頓馬が...
樋口一葉 「たけくらべ」
...夫(そ)れを持(も)つて買(か)ひに行(ゆ)くのだと頓馬(とんま)を現(あら)はすに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...頓馬に首をのばして下をのぞいているみたいであった...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ちゃんとあなたのなさる通りにと思ってわざわざ訊いて頓馬をするなんて何て頓馬でしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...頓馬をされてあとであやまられるなどということは馬鹿らしいことであり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それにこりかたまったようになって手足働かさず思いにとられているようなところが時々あるのがわるいところだし頓馬さや非事ム性やらになって出る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...郵便局に自分の引越し先を尋ねに行く頓馬(とんま)である...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...誰でも気がつきそうなものまで忘れた南のその頓馬(とんま)な失策が...
横光利一 「旅愁」
...今出て行った頓馬(とんま)な役人に教えてやんねえ」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...頓馬(とんま)なやつッていうものは...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...頓馬(とんま)な大きな眼や...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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