...頑として聴き入れませんでした」と...
青木正児 「九年母」
...頑として言わなかった...
海野十三 「火星兵団」
...家中の者の反対にもかゝはらず彼は頑として自分の希望を捨てなかつた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...娘は頑として自分の意志を通そうとしてるのだった...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...「左様なことは存ぜぬ」頑として...
中里介山 「大菩薩峠」
...祖父はやはり頑として肯(き)かなかった...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...いつもは気の利いた細君であるのにその表情は何故か飽くまでも頑として...
牧野信一 「心象風景」
...大きいうはばみは頑として日ぐれの永い夏を口ぎたなく罵り...
室生犀星 「末野女」
...彼女はそれを頑として言葉に現わさなかった...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...停年が過ぎたのに頑として船をおりない...
山本周五郎 「青べか物語」
...あげなザマではいかん」と云い出して頑として諾(き)かない...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...頑としてきかない...
吉川英治 「三国志」
...――そんな態勢をもって、ここでまたも、玄徳と戦端を開いたら、これは曹操にとって、もっとも乗ずべき機会となりましょう」周瑜にも、その不利は、当然分っていたが、彼のやみ難い感情が、頑として、いうのであった...
吉川英治 「三国志」
...頑として曹仁を入れなかった...
吉川英治 「三国志」
...首を斬らん」頑として...
吉川英治 「三国志」
...頑として亀山は陥ちない...
吉川英治 「新書太閤記」
...頑として肯(き)く気色(けしき)はない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...頑としていうことをきかない犬に業(ごう)を煮(に)やす...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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