...僕はそのときの非人情な僕の言葉を...
小穴隆一 「二つの繪」
...「草枕」の作者の児だけありて非人情極まったもの也...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...非人情的でありたいと考へてゐる(感傷的であるのは恥づかしい)...
種田山頭火 「行乞記」
...非人情の「図式空間」と「図式空間」は繋辞なしの「切断」をもって連続しているのである...
中井正一 「美学入門」
...山のなかへ野宿するほど非人情が募(つの)ってはおらん...
夏目漱石 「草枕」
...非人情のやりついでに...
夏目漱石 「草枕」
...非人情も標榜(ひょうぼう)する価値がない...
夏目漱石 「草枕」
...非人情の旅にはもって来いと云う屈強(くっきょう)な場所だ...
夏目漱石 「草枕」
...非人情な惚れ方をするんです...
夏目漱石 「草枕」
...小説も非人情で読むから...
夏目漱石 「草枕」
...……」「あんまり非人情でもないようですね」「なにこれが非人情的に聞けるのですよ...
夏目漱石 「草枕」
...こうは動けませんよ」「ホホホホ大変非人情が御好きだこと」「あなた...
夏目漱石 「草枕」
...さすが非人情(ひにんじょう)の余もただ...
夏目漱石 「草枕」
...非人情の旅に思慮は入らぬ...
夏目漱石 「草枕」
...約(つづ)めて申しますなら、酷薄非人情、鬼畜の如くに目されて来たこの真名古も畢竟一個の人間であったという儔(たぐ)いない発見によることなのであります...
久生十蘭 「魔都」
...「何故(なぜ)?………俺(おれ)だツて其樣(そん)なに非人情(ひにんじやう)に出來てゐる人間ぢやないぞ...
三島霜川 「青い顏」
...人の美しい顔を描いてこれほど非人情的な...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...先生の超脱の要求は(非人情への努力は)...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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