...急に青白い頬に血の色がさすと...
芥川龍之介 「路上」
...その樹の梢へその青白い大きな顔が乗りましょう...
泉鏡花 「遺稿」
...青白い顔の下半分を...
海野十三 「深夜の市長」
...艇の姿は青白い瓦斯(ガス)を噴射(ふんしゃ)しながら...
海野十三 「月世界探険記」
...二人の目から青白い火花が散るかと怪しまれたと語った程である...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...青白い額をかくし...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...横丁からは提灯をつけ無い俥が澤山出て來て左右に分れて行き矢張り提燈をつけ無い自轉車があつちにもこつちにも破れた翅の鳥のやうに一直線に飛んで行くふと見た自轉車にのつかつた若者の顏は暮れ殘る反射の中にいゝ心持に青白い顏を浮べて現はれて消え往來は地球一面のやうに廣くなり用のすんだ空になつた荷馬車が音も無く通る...
千家元麿 「自分は見た」
...その青白い粉を吹いたような葉を取って指頭でもむと一種特別な強い臭気を放つのである...
寺田寅彦 「試験管」
...青白い影を作って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...果してあの青白い貝のやうな詩を作つた...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...稲妻のような青白い彩光が射場の上に閃きわたった...
久生十蘭 「ひどい煙」
...ベラお嬢さまは青白い顔でお疲れの様子だが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ジョン・レスブリッジが深い恋に落ちた女は、上背があり、青白い顔をして、きれいな瞳と、訴えるような表情がある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...穏やかな青白い顔には化粧跡はなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...青白い大きな麦稈(むぎわら)帽をかぶったりして歩いてゐるのを見て行くのは...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...矢のような青白い光の線状を乱射してくるので...
室生犀星 「寂しき魚」
...書生さんもその戒名を手に取って青白い顔をしながら何べんも読み返している...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...青白い電光がひらめく度に...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??