...お月さまの青白い顔が...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「アンネ・リスベット」
...その樹の梢へその青白い大きな顔が乗りましょう...
泉鏡花 「遺稿」
...青白い探照灯がさっと波立つ海面を照らしつけた...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...その瞬間その大きな気味の悪い星が不吉を予言するかのやうにスーツと音もなく青白い長い尾を引きながら暗の中に消えてしまつたのは誰も知らなかつたことである...
太宰治 「地図」
...一つはそう云う青白い化粧のせいなのであるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...青白い首の血色と対照される時に...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...青白い頤(おとがい)の角ばりや...
徳永直 「冬枯れ」
...困ったことに青白い小男の村松金之助は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...青白い月の光に浮いて...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...入口から射し入る青白い月...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...色の青白い、三十四、五の痩せた男である...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...ぱちぱちと青白い火花を散らして重油を焚(た)いている...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...術もなく傷ついた青白い耳はころがってしまった...
正岡容 「小説 圓朝」
...また稜から霧のやうな青白い光を出す鋼玉やらでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...また稜(かど)から霧(きり)のような青白い光を出す鋼玉(コランダム)やらでした...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...婦人子供国有論が生れる国――そんな国にあこがれているために日本の社会から虐げられている青白い若い男……そんな男は小説を読む淫売なぞに特にもてはやされることをその息子は知っている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...死人のように疲れ弛(ゆる)んだまま青白い汗に濡れクタレております...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...青白い顔をして梅の幹のように痩せてはいるが凜(りん)としてひとりの青年がさっきからひかえている...
吉川英治 「親鸞」
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