...霜が降ったように見えた...
泉鏡花 「遺稿」
...大正時代三世(さんぜ)の仏(ぶつ)皆座にあれば寒からず霜(しも)降れば霜を楯(たて)とす法(のり)の城死神を蹶(け)る力無き蒲団(ふとん)かなその日/\死ぬる此身(このみ)と蒲団かな大正二年一月十九日 鎌倉虚子庵句会...
高浜虚子 「五百句」
...其後お霜婆さんや照ちやんと屡逢つて話して見ると文太郎の眼には少しも惡人のやうには見えなかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...霜雪の寒にも自若として...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...わたしは霜枯れした草の間にも何やら小さな花をつけた雑草があるのを見つけて...
永井荷風 「畦道」
...霜柱の研究でも良かったら一つやって見ませんか」という話なのである...
中谷宇吉郎 「霜柱と白粉の話」
...霜柱の研究といっても...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...この霜柱状氷層はいくらでも厚くなり得る筈である...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...この「霜の花」を作っているうちに...
中谷宇吉郎 「雪」
...それから各の霜に対応する雪の結晶の生成機構を推測することが出来るはずであると考えるようになった...
中谷宇吉郎 「雪」
...小形の霜の結晶は銅面に附着したまま落ちないから...
中谷宇吉郎 「雪」
...霜解(しもどけ)は少々閉口するが道のためには一命もすてる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...面目次第も御座いません」入つて來たのは乳母(ばあや)のお霜でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なんというこころよさであろう! そして、なおさらいいことには、鼻がちぎれてしまうかと思われるほど寒かった! もしも人達がそれに堪えるだけの活気さえあれば、輝かしい、はげしい霜ほど、元気をふるいおこさせ、且つ、全身の血を、山の斜面をながれおちる渓流のように敏活に、波立たせ、躍らせるものはまたとあるまい...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...私(わし)今晩喧嘩しまくってやらんならん!」お霜は呟きながらまた大根を切った...
横光利一 「南北」
...十二お霜が安次の小屋へ行ってみたとき...
横光利一 「南北」
...その子すらもう髪に初老の霜(しも)を見せている...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここの松落葉や山茶花のこぼれている霜の庭を...
吉川英治 「随筆 新平家」
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