...學者によりて必ずしも説を同うせずと雖も...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...いかに愚劣な作品と雖(いえど)も...
太宰治 「乞食学生」
...徳川氏の覇業(はぎょう)が定まった当時はたとい親類縁者と雖も...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...だからこの徹底的なピュロン主義と雖も...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...吾人はこの人物の何故に斯の如き蛮行を敢てしたるかを説明する事能はずと雖...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...然りと雖も、彼れが進歩黨中最も有力の位地を得たる所以のものは、唯だ伎倆と勉強との力に是れ由るに非ずして別に之れが原因たるものあり、品性高潔にして體面を重んじ、清澹の生活を樂みて鄙劣の念なき即ち是れなり彼れ常に武士道を説く、何となれば武士は最も體面を重むずればなり彼れ又金錢を輕んじて生産を治めず、鄙吝の念或は之れと共に生ずるを恐るればなり是れ實に當世罕に見る所にして、彼れが内、政友に信任せられ外、敵黨の敬憚を受くる所以のものは此れが爲めなり夫れ才は得易らず、徳も亦豈得易からむや况むや黄金の魔力横行して、敗徳の政治家頻りに輩出するの今日に於てをや今日の所謂政治家は、ワルポールの所謂市價を有する動物に近し故に其爲す所人身賣買に異らざるものあるも、曾て自ら之れを耻とせざるのみならず又人に向ひて之を説くを意とせざるに至る此時に當り、金錢を輕んずること彼れが如く、體面を重んずること彼れが如き人物は、一黨の領袖として人意を強うし、國民の代表者としては正義を擔保するに足る是れ余が深く彼れを多とする所以なり余之れを聞く、西郷南洲翁の信望一代を蓋ひたるは、必ずしも翁が伎倆の大なるが爲に非ずして、唯だ金錢を輕むずるの一美徳あるに由れり蓋し薩人は概して鄙吝の質あり、翁獨り高擧超脱夐然として俗流に出づ是れ其能く信望を天下に博せし所以なりと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...至尊に侍して献替の任を尽くすに由なしと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...閣下の内閣にしてたとひ直に更迭すと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...然リト雖モ其ノ諸(コレ)ヲ吉原ニ比較スレバ縦(タト)ヘ大楼ト謂フ可キモ亦カノ半籬ニモ及ブ可カラズ...
永井荷風 「上野」
...今日は空くもりて風すゞしく燈火漸く親しむべき思をなすと雖机に向ふを得ず...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...然リト雖ドモ吾徒ノ奇禍ヲ買ヒ苦境ニ堕ルモ...
成島柳北 「祭活字子文」
...一概に之を咎む可らずと雖ども...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...近日に至る迄續々第一篇以來の所望ありと雖ども...
福沢諭吉 「帝室論」
...帝室に依頼するは則ち可なりと雖ども...
福沢諭吉 「帝室論」
...源氏の巻々は「満紙荒唐言」であり白昼夢の物語の連続なりと雖も...
正宗白鳥 「軽井沢にて」
...吾人未だ之を為すに暇あらざりしと雖も...
山路愛山 「信仰個条なかるべからず」
...如何なる名外交家と雖(いえど)も後(しりえ)に瞠若(どうじゃく)たらしむる底(てい)の難解問題となっているのであるが...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...此他飯(めし)の如き如何なる下等米と雖(いへど)も如何なる塵芥(じんかい)を混(こん)ずると雖も...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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