...実に際どいところで見事に達成されたのだ...
海野十三 「獏鸚」
...純粹な藝術意識と骨董意識との差はさういふ際どいところによくあらはれる...
高村光太郎 「美の影響力」
...際どい冗談も平気で云つてゐたが...
武田麟太郎 「一の酉」
...吾々の方で非常に精密な器械の調節でもしているのと似たような際どい細かさがあった...
寺田寅彦 「中村彝氏の追憶」
...合言葉というものは極めて際どいものだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...二人の間に取り返しのつかぬ関係が出来そうな際どい約束を...
夏目漱石 「虞美人草」
...その代り相手も同じ際どい針金の上を...
夏目漱石 「行人」
...兎も角も際どい藝當だ」「なんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...際どいことでした」さすがの...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...際どいところであやうく食い止められているわけである...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...実にどうも際どい風情になる...
久生十蘭 「魔都」
...……この際どい最中に...
久生十蘭 「魔都」
...たちまち王様がお蔵(くら)になるという際どい仕事なんだから...
久生十蘭 「魔都」
...その際どいかね合いで...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...際どい所で決心して...
森鴎外 「雁」
...際どいところでするっと逃げてしまう...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...その際どい土俵際に立っているんだよ君は……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...イクラ際どいところが抜きにしてあっても...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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