...僧坊が隙なく建て続いて...
芥川龍之介 「鼻」
...逃げる隙なく宮中に残った数千人のものは日本軍に依って食を与えられた...
石原莞爾 「戦争史大観」
...もっともっと隙なく働くべきだとなって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...無規則無條件は懲罰の網目を免(のが)るゝ隙なく張りつめたよりも却つて結果よく一人の違反者をも出さない...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...政吉は文太郎を絞殺するに隙なく逃げ去る...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...行李(こうり)を受取りてだめを押す工合隙なく「何と理窟ぢやあございませんか」と突つ込むところえぐし...
三木竹二 「いがみの権太」
...まことに隙なく燃焼しつつある二人が全力で美しく愛情を支え合っているときにも...
横光利一 「旅愁」
...窺(うかが)うも隙なく...
吉川英治 「新書太閤記」
...布置(ふち)の妙、配備の要、隙なく、間なく、逆なく、またすでに呑敵(てきをのむ)の気も昂(たか)く示して、壮観言語に絶すばかりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...身扮(みなり)も隙なく...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...従ってその道得は数十年来間隙なく持続していたと言える...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...間隙なく思惟しつつあるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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