...君と僕らとを隔てる五...
芥川龍之介 「出帆」
...あまりに遠く隔てると互いに呼びかわすその声が...
有島武郎 「フランセスの顔」
...そこで一日一日と人間とクサカとを隔てる間が狭くなった...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...そうして何の隔てるものもなく...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...パリを西北に百粁(キロメートル)ほど隔てるエヴルー(Evreux)の町に...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...彼と彼の恋人たる彼女とを隔てるものでもあったのである...
豊島与志雄 「塩花」
...もう何も間を隔てる物がない時になって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...両者を隔てる年月がいかに短いかを知っている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...愛情を隔てるバリケードを築いている...
永井隆 「この子を残して」
...次の間を隔てる襖の前へ来ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...事務室と中央階段とを隔てる廊下をKが通ると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...左手に側廊(アイル)を隔てる円柱の列が高い穹窿天井(ヴウト)を支え...
久生十蘭 「ハムレット」
...三階の表と裏の部屋々々を隔てる階段につゞいた長い廊下で...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...水を隔てる真ッ正面に対面してしまった...
正岡容 「圓朝花火」
...または各十年を隔てるこれらの時期が正しい平均を表わさないか...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「月影は見し世の秋に変はらねど隔つる霧のつらくもあるかな霞(かすみ)が花を隔てる作用にも人の心が現われるとか昔の歌にもあったようでございます」などと源氏は言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その三之丞とわかれて峠を隔てると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それらを分け隔てる地平線が見えなくなってしまうからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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