...随分(ずゐぶん)いい気になつて...
芥川龍之介 「南瓜」
...いまの南方氏の随筆に引いてある...
泉鏡花 「遺稿」
...酔うと随分乱暴をしたものであること...
谷崎潤一郎 「細雪」
...七年の間には随分あなたやおすまに対してひどいことをいったこともありますが...
近松秋江 「うつり香」
...随分避くるを得べしとす...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...かるが故に此(こゝ)に一コスモポリタン或(あるひ)は一外人を主題とせる一作物ありて其は主題の自然の結果として所謂(いはゆる)国民性に触れたるところ著明ならず(全く之れに触れずとは言ふ能はず)随うて仮りに国民としての意識の満足を此に見るを得ずとせんも...
綱島梁川 「国民性と文学」
...中にも彼によって考え出された処の最高の知識としての宗教の生れながらの随喜者 homo religiosus は...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...随って浪費癖はつきものだ...
豊島与志雄 「ものの影」
...顕微鏡下に立てるのは随分厄介で...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...世の中にゃ随分馬鹿な奴がいるもんだねえ」と余の顋(あご)をつまんで髪剃(かみそり)を逆(ぎゃく)に持ちながらちょっと火鉢の方を見る...
夏目漱石 「琴のそら音」
...「その愚な奴が随分世の中にゃあるから仕方がない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...随分久し振りじゃありませんか」お紋は相変らず機嫌よく迎えてくれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そりゃ随分気障(きざ)よ...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...日常の衣服を仕立て家計の出納(すいとう)を帳簿に記して勘定の出来るまでは随分易(やす)きことに非ず...
福沢諭吉 「新女大学」
...新聞も随分宣伝になる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私も自分自身が随分厭なのだ...
松永延造 「職工と微笑」
...世界中最大の木の随一でその幹至って低いが周回七十乃至(ないし)九十フィートのものなり...
南方熊楠 「十二支考」
...ひと度は斎藤家に随身いたした半兵衛でござる...
吉川英治 「新書太閤記」
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