...「四角の枠の隅っこにンの字があるのはこれだけだ...
海野十三 「暗号の役割」
...諸君がこの飛行機の納められていた格納庫の隅っこを検べたら...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...例えば天井の隅っこなどに...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...そして土間の隅っこで...
徳永直 「あまり者」
...学校へいってもひとりでこっそりと運動場の隅っこで遊んでいたし...
徳永直 「こんにゃく売り」
...紙のつぶてが隅っこへはいると...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...押入の隅っこにある小さな仏壇に...
豊島与志雄 「黒点」
...手拭片手で流しの隅っこへ行って...
中里介山 「大菩薩峠」
...そろそろ夕方らしい透った藍色が加わって、その隅っこに、黄色く陽に染った小さな雲の一片(ひとひら)が浮いていた...
中島敦 「プウルの傍で」
...レストラパド通り[12]の隅っこに...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...思いきりその不機嫌に耽るために、エピミーシウスはパンドーラに背中を向けて、隅っこの方で、ふくれっ面(つら)をして坐っていました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...おどおどしながら庭の隅っこへ逃げていったのは...
堀辰雄 「幼年時代」
...鞭(むち)で隅っこに追われ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...辰男は焼跡の隅っこの畳に夜着を被(かぶ)って寝ていた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...彼女は隅っこから目を光らせて見ていた...
山川方夫 「歪んだ窓」
...隅っこで黙って聞いている鼻が却(かえ)って頼もし気に見える事なぞはよくあります...
夢野久作 「鼻の表現」
...火縄ならそこの隅っこの壁にいくらでもかけてあるで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...闇の夜には囚人駅舎の寒い廊下の隅っこに彼と抱きあって小一時もいさせてもらう――その目こぼしにあずかるためにである...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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