...子供の世界の隅々にまで行き渡つた...
有島武郎 「子供の世界」
...また別のニュースが町の隅々まで拡がっていった...
海野十三 「雷」
...あらゆる隅々に震えていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...いわゆる共通感覚(ゲマイジン)があらゆる存在の隅々より...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...その法則のもつ隅々までの数学を...
中井正一 「美学入門」
...お靜の心盡しが隅々まで行亙(ゆきわた)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...閉められた板戸の隅々から...
橋本五郎 「地図にない街」
...廃墟はまだ人の心の隅々にも日常生活のいたるところにも存在しているはずだが...
原民喜 「悪夢」
...僕は僕の身体の隅々に甦ってくるお前の病苦の美しさにみとれているのだ...
原民喜 「夢と人生」
...あらゆる日本の隅々から...
宮本百合子 「木の芽だち」
...隅々のくらみをもったところに注がれていたのである...
室生犀星 「香爐を盗む」
...水から引き上げた網の所々(しよ/\)に白魚が光つてゐるやうに、肌の隅々から、喜が赫き出す...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...わずかの間に全国の隅々にまで普及し...
柳田國男 「食料名彙」
...国の隅々からわきたつ「尊王攘夷(そんのうじょうい)」の声は...
山本周五郎 「日本婦道記」
...けれども室の中は隅々までガランとして...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……いよいよ大乱の余波は山野の隅々まで揺れ寄せて来たようです...
吉川英治 「新書太閤記」
...日本の隅々にまで...
吉川英治 「随筆 新平家」
...肉体の隅々までも精神に充たされているようなあのパヴローヴァの肉体をもってでなければ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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