...険呑な試練 (けんのん な しれん) - "A daunting challenge."...
...』『そんな険呑な機会からは神様が護つて下さるよ坊や! だが...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...生きてる中は険呑(けんのん)だから書かんが...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...しかも吾人の想像に絶する巨大なる力を有するものだとか“性情頗(すこぶ)る険呑(けんのん)なるもの”などと相当深い観察までが伝えられている...
海野十三 「地球発狂事件」
...騎手(のりて)は険呑(けんのん)な代りに屹度素晴しい勝を得る事が出来る...
薄田泣菫 「茶話」
...つまり浪が病気が険呑(けんのん)じゃから...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...威海衛砲撃の時だッてあんな険呑(けんのん)な事をやったよ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...私と顔を合わすのが険呑(けんのん)だと見えましてね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そが険呑(けんのん)な尾で以て荒(すが)れた岸を打つてゐた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...険呑(けんのん)だと八合目あたりから下を見て覘(ねらい)をつける...
夏目漱石 「琴のそら音」
...して見ると時には自転車に乗せて殺してしまうのがあるのかしらん英国は険呑(けんのん)な所だと* * *余が廿貫目の婆さんに降参して自転車責に遇(あ)ってより以来...
夏目漱石 「自転車日記」
...「貴夫何故(なぜ)その子を抱いて御遣りにならないの」「何だか抱くと険呑(けんのん)だからさ...
夏目漱石 「道草」
...少し気をつけないと険呑(けんのん)ですぜ」ととんだ所へ火の手が揚(あが)る...
夏目漱石 「倫敦塔」
...眼を放して後(うし)ろへ担(かつ)いだ方は険呑(けんのん)だなどと云う事も聞かないようだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...表情がすべてを語っていた……険呑な境涯に落ちこんだ...
久生十蘭 「肌色の月」
...どうも険呑(けんのん)に思われて断行し得なかった...
二葉亭四迷 「余が翻訳の標準」
...この険呑な事件を一生懸命に跡づけているように見えた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...そこでコンナ処に居ては険呑(けんのん)だと気が付いたから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...伊太利(イタリイ)の険呑(けんのん)なのは之(これ)だと思つたから...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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